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コマを取らせて利潤を得る/それはあなたにとっての正義か?

【県内最大級の塾を経営し数千人の小中学生を直接指導してきたカリスマ塾講師&経営者が語る業界の秘密話】

業界の方(塾関連の業者さんなど)と話すと、当たり前に、「売り上げをあげること」、まずはそれが話の真ん中に来る。

企業の活動、資本主義下のビジネスなのであるから、利潤が目的であることは当然のこと、正しいと言える。

だから話の内容がどうなるかというと、

「〇〇なので、これで生徒に(または親御さんに)コマをたくさん取らせれば、売り上げ上がりますよ」となる。
良心からいろいろ勧めてくれさえする。


はいはい。という感じ。
(無論、僕のお付き合いする関係者の皆さんは僕の大事にしているものが何なのかを知っている方がほとんどなので、わかってはくれていると思う)

僕はテキトーに聞き流す。


民間企業の方々は、目的、価値とするものが利潤であり売り上げであるのだから、「集客」や「客単価」「回転率」、それらをまずは考える。

だから、話の真ん中に「お客さんに授業や講座を何コマ取らせるか」「何人集められるか」が来る。


間違っても、この子はこの学びが必要で、こうすることで学びが向上する、みたいな話が、商売を支える中心には来ない。


来るとすれば、成績が上がるから集客につながる、入試の結果が良ければ売り上げが上がる、というものであって、優先順位、順序は変わらない。


〇〇の講座取らないと合格できませんよ、みたいなものには、慎重になったほうが良い。取引、消費、等価交換の場面では、あなたは学び手ではなく、消費者の一人に過ぎない。


より大きなものやコマーシャルされているもの、有名なものや見かけのよく見えるもの、を、信じやすい世の中である。
それらに何の疑いもなく飲み込まれるだけになるのはどれほど危険なことか。



幸い僕がなぜ会社をNPO法人にしたのかを理解してくださる方が多いので、
せめて、ここだけは、と思いながら、正しいと思えることを貫いていきたい。


業界の常識、ノリ、一般からすれば闇に見える部分の多くは表に出ない。

せめて僕は書いておこうと思う。


自分が正直で真面目、と思う人ほど、
相手となる「大きなもの」は、
あなたのように誠実ではないことを知っておく必要がある。


あなたと相手(特に大きなものは)のフツーも常識も、まったく別物なのだから。


ちなみに仕事のクオリティの問題から、僕のほとんどの取引業者さんは県外だ。



(終わり)




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本田篤嗣(Master Honda)
記事を気に入っていただけると幸いです。NPOまなびデザンラボの活動の支援に活用させていただきます。不登校および発達障害支援、学習支援など、教育を通じたまちづくりを行っています。