起業して16年目に突入/地方での想定外と未来
起業して16年目に突入。NPO法人を立ち上げて6年目。
おかげさまでなんとか生き残っている、地方ではレア企業・起業をしているワタクシ。
下積みも長いけど、経営者としても長くなってきました。
店舗経営も、県内外で10店舗以上という実績を持つに至りました。
店舗展開に合わせて、いろいろな街を見たという意味で一市民としても、かなりたくさんの街に住んできてもいます。
ちなみに、住んだ場所の中でも、一番印象深いのは、目黒の桜がいっぱいある近所の通り、そして、山口市の温泉街の中に住んでいて足湯を散々利用したこと、などがあります。
一番大変だったのは、30代の頃は、地方だと起業自体がレアなのと、
年功序列の意識が強いため、
30代ならこのくらいだろうと最初から決めつけられてしまい、実力や実績で見てもらえないことが多かったことでしょう。
業界でも全国的にレアな成功例として、業界紙や全国紙にもいろいろ取り上げられてきたのですが、まあ地方ではあまり気にされてもいません。
そうなってくると、書籍を出すなんて、ほとんど、どういうことなのかも理解されず。
そして県全体の傾向として全般、本を読まない、という現実も、本を出してからわかりました。
出版なんかは当然、東京仕事になるので、それも理解されない感じで来ています。
ほとんどやっていることが想定外、なんですね、地方では。認識自体が難しいのです。
挙句、いろいろご縁があって、ポーランド駐日大使を個人的にお招きする形で まちに迎え、エスコートするということもありました。
市では(対、国になってしまうので市単位で)対応できないので、みたいな状況になります。
もう想定外の連続。
ごく普通のマイカーで送迎などもしました。僕が動けないところは、妻に送迎をしてもらったり。
面白かったのは、Sirのあるセリフ。
「日本に来て、初めて、一般の人と会話した」と言われてました。
あと、詳しくは述べませんが、飛行機は、本来ローカル線にはないはずのVIP仕様になります。すご。
他にも世界で活躍する芸術家や音楽家など、様々な方とご縁をいただいてきましたから、そうしたことも小さな地方のまちでは、とても新鮮だったはずです。
大体、やってきたことは、地方では想定外なんですね。
それと、結局はメジャーな仕事ほど、東京仕事になってしまうことは残念なことの一つ。
地方や村文化、村組織だと、対応しきれないこともやはり残念です。
それでもなお、実力や経験ではなく、年功序列や役職が大事なことなど、様々なザ・現実を見て来れてよかったとも思っています。
とまあ、30代は相当に若者扱いされてしまうのが高齢化の進んだ地方ではありますが、なんだかんだで40代も半ばを超えて今に至ります。
新たな時代がテクノロジーによって、一気に訪れようとしている今。
余計な年功序列や、全く存在しない実力主義、経験や実績へのリスペクトなど、
地方はもう一段、課題を見直し、改善して、
次の時代への準備をしなければならないと、改めて思います。
NPOとしても今年度、大きな事業を始めることになるので、
こちらもぜひ皆さんにはご協力、ご支援、「ご寄付←これが一番大事」を賜りたいと、思う次第です。
もう時代は大きく変わるのです。
(おわり)