【数字は語る その1】高校入試のクローズドな現状とこれから
【数字は語る その1】
公平に、という体裁は整っているようにも見える教育現場だが、受験がクローズドで行われていることは否めない。
少なくとも、高校入試に関しては、内申点に関わる評価表を中学校側が出してくれる時点で、本人は出願に関わる全ての資料を見ることができない。(当県は、と付け加えておく。県によってこれは異なる)
自分の評価が如何程なのか、これが見えないということは、えいやっと暗闇の中に飛び込むような入試の仕組みになっているのだ。
自分が出願するのに、実は大事な資料が見えないこと、は、これから問題提起されることになるだろうと思われる。(この点については、すでにtwitterなどでは問題提起が起こっているように見える)
現状、日本では、一般に、高校については義務教育に近い感覚で捉えられているのが現実だろう。
そうした現実も踏まえ、出願を学校が行う、ということ自体が、見直されてもいいのだという問いかけである。
一般に思われている以上に、受験はクローズドで行われているのが現状だ。
付け加えておく。
一般に、内申点と呼ばれるものが、こういう風に足算をされて、云々、自分は何点だ、というような、俗的な推測が出回っている。
そのくらいに、実は暗闇の中での入試なのである。
学校とそこで行われる入試は、法(ルール)にのっとって厳格に行われるものでしかない。
では、公表されるルールがどうなっているか。
以下に示す。
帰国子女や不登校に関するものは加えていくつかあるが、一般に考えられる多くの子の選抜の方法は、この一文しか発表されていない。
だから、民間塾が、顧客を煽るために用いるような推測は、ただの推測に過ぎず、ただの商売道具でしかない。もし、これ以外の情報を知り得たとすれば、それは法を侵す行為となる。
いずれにせよ、この一文が、民が知り得る最大の情報であるということになるのだが、皆さんはこれに納得がいくだろうか?
さらに、もっと見ておくべき点がある。
それは、
よく見ておきたい。
とある。
最初の引用にあるように、本番試験といわゆる内申点は同等の扱い、つまり
50:50。その上で、上記の追記がある。
つまり、いわゆる内申点というものが、50%以上の重要度を持つことが明記されている。
しかし、その詳細は全く不明である。
校長が勘で判定するのか、それとも・・・。
いずれにせよこれが全てだ。
学校の裁量や運の要素は、受験では一定割合で存在するのは、ごく普通のことだ。
ただし、これは義務教育の範疇(高校進学もそれに近い現状も含め)なので、前者の、学校&校長の裁量が、あまりに大きいことは適切かどうかは疑問だ。
内申点重視の入試の傾向には、課題が大きい。
(内申点が教育現場を歪ませている。これについては、音声配信や動画などでも述べているので参照にされたし)
今後も、時代に合わせて、入試制度には検討の余地があろうと考えている。
(おわり)
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