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【詩】せわしい道

ここからこの道を歩いて行けば、
ずいぶん近道になるのだけれど、
ぼくはあえてこの道を歩かない。

別に車が多く通る道ではないし、
舗装してない砂利道でもないし、
とくに霊が集まる道でもないし。

でも直感とでもいうのだろうか、
なぜだかこの道は気が進まない。
気持ちが晴れてくれないのです。

だから倍の時間をかけてぼくは、
どの家も大きな犬を飼っている、
せわしい道を歩いているのです。

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