シェア
新谷勝老
2024年4月5日 07:52
おそらくあなたはぼくが思っているような女ではないはずです。おそらくぼくはあなたが思っているような男ではないはずです。もしもあなたが実際にぼくの思っているような女だったとしたら―。もしもぼくが実際にあなたの思っているような男だったとしたら―。ごくごく自然に二人は結ばれていたでしょうね。ドラマな出会いだったけど一度は意識しあったけど現実は今の人生なわけで―。縁がな
2024年4月24日 20:05
白いボールは風に乗り、どこまでもどこまでも飛んでいった。その行方を目で追いながら、ダイヤモンドを必死にぼくは、駆けた、駆けた、駆けた。一塁を回り、二塁を回る。このまま一気にホームを駆け抜けろ。と思っていたら、三塁にかかったところで、外野がボールに追いついた。どこまでも飛んだはずの白いボールは、スタンドまでは届いてなかった。外野はホームに向かって投げ返した。素人とはいえ