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ウインナーだけ!

先日ニュースを見ていると、ローソンの「200円ウインナー弁当」が売れているという記事があった。


内容はご飯とウインナーだけというシンプルな構成であるが、200円という破格の安さに驚かされる。

コンビニ食や外食をしようものなら、少なくとも500円くらいはかかってしまうことが多い。自炊以外での200円というこのコスパは圧倒的だ。


世の中には色々なヒット商品が次々と生まれるが、この弁当が示すのは主に2つのことだと考える。

1つ目は「弁当はご飯とウインナーの2つでも成り立つ」という事実である。弁当とは、丼ぶりとは違い、本来数種の副菜や野菜も盛り付けられのが普通だ。趣向性だけでなく、彩りや栄養バランスが求められる。

だがこのヒットはウインナーだけでも十分に弁当として成り立つという事実を知らしめている。実際には少しパスタが敷かれているようだが、気持ち程度だ。あくまでもメインは白米とウインナーのみだ。

弁当やコンビニ食を求めてる人にも様々いて、中には栄養や見た目ではない弁当が食べたいという人も潜在的にいたということだろう。まさに弁当の思い込みをぶっ壊したのかもしれない。


2つ目は何よりその安さである。200円でお弁当、人によってはお腹いっぱいに食べられるのはありがたい。200円でも努力によっては質の高い弁当を作ることができるということだ。

安くお腹を満たせるのは嬉しいことだ。例えばお金に余裕のない学生であってもお腹を満たすことができる。コスパや経済性で見ても文句はない。

もはや現代の技術やアイディアでは「安かろう悪かろう」という考えは古い。安くても良いモノはたくさんあるのだ。


要はその人の満足のできる経済行動や消費ができればそれが良い。安くてウインナーしか入っていなくとも、それで満足出来れば十分であろう。一方、安い弁当は怪しい、ウインナーだけは物足りないという人は飲食店や野菜などもあるサービスを利用すれば良い。

その人の経済事情や思考にあった選択が良い。そういう観点では、「ウインナー弁当」も十分に選択肢の1つである。

ただ、この弁当は良い商品だとして、収入減や低所得の影響によるウインナー弁当も爆売れだとすれば、あまり手放しで喜べるものではない。

昨今の渦の状況や、先進国でありながら低いと言われる日本の所得である。本当は200円の弁当がヒットしているのではなく、200円の弁当を買わざるを得ない、200円の弁当を開発せざるを得ないくらい日本は落ちぶれてしまっているのではないかという疑念が拭えない。

この記事を見たときに、ふとそう思ってしまった。お金が無いからこのウインナー弁当を買っているとしたら?ネガティブな理由からこの弁当が売れているとすれば日本は非常に危険な状況ではないか。

私は皆がポジティブな理由でウインナー弁当を買っていることを願ってやまない。


200円のその理由は?



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