ユングの見たタロット
(引用はじめ)
タロットは、生の流れを理解しようとする直観的方法として使えます。たぶん未来の予測にもです。つまるところ、いまの瞬間の状況を読むのに役立ちます。そういうところで易経に似ています。
(鏡リュウジ、タロットの秘密)
1933年3月1日に於ける私的なセミナーで、ユングが述べたことだということだ。鏡さんは、この言葉を創元社の「ヴィジョン・セミナー」から引用している。
そしてユングは、タロットが集合的無意識の内容を表す元型的イメージによって構成されていると述べているという。元型的イメージが構成するのであれば、タロットの絵が誰にどのようにして描かれたかは重要ではないことになる。その絵に現れている元型的イメージを捉えることが重要であるからだ。
そこでぼくの関心は、リズ・グリーンが製作したという「神託のタロット」に向いている。78枚の札全てをギリシャ神話に置き換えたものであるということだ。原書房から発売されたけれども、残念ながら売り切れている。新版を出して欲しいな。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?