内側の声に共に耳を傾ける
自分自身に向かい合って丁寧に自己観察をする。三行できたこと日記を書いたり、アファメーションをして、自己効力感を高く維持する。これらは、セルフ・カウンセリング、セルフ・コーチングなどと呼ばれるものに相当するでしょう。
もっとも、優れたカウンセラーや優れたコーチがそばに居てくれると、さらに、ほんとうの自分を生きやすくなるでしょう。
(引用はじめ)
多くの人は困難にぶつかり、心が折れて、挫折する。いやその前に、人とぶつかるのを恐れて、周囲に迎合し、自分の気持ちを抑えて「いい人」になって過ごそうとする。
けれど心のなかでは叫んでいる。「ほんとうの私は、ここにはいない!」
では何が必要なのか。あなたが、真に自分として生きるために必要なものは何か。それは、あなたがほんとうに自分自身であることを許してくれる誰かとの、「真実を語り合い聞き合うことのできる関係」だ、とロジャーズは考える。
あなたが考えていることや感じていることを、あなた自身の内側に視点を置いて、あなた自身になり切ったかのようにして、ていねいに確認しながら理解してくれる人がいなければ、あなたが自分らしく生きて行くことは難しい。
ロジャーズがクローズアップしたのは、心のどこかで誰もがうっすらと知っている、人生のこのシンプルな真実である。
(諸富祥彦、カール・ロジャーズ)
側にとどまって内側の声に共に耳を傾けてくれる存在は、必ずしも心理の専門家である必要はなく、家族であってもいいし、恋人であってもいいと、諸富祥彦さんは言います。
その人が考えていることや感じていることを、その人自身の内側に視点を置いて、その人自身になり切ったかのようにして、丁寧に確認しながら理解してあげることができるならば、その人は自分らしく生きて行けるということでしょうね。
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