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ICU13日目/心臓補助(バルーンパンピング)とステロイド

こんんちは、ましろです。
今回はICU生活に入って13日目のお話です。

状況は悪化していました。


【心臓補助開始】


心臓の動きを補助する機械 (大動脈内バルーンパンピング) を右足の付け根から入れました。

バルーンパンピングは足の付け根から直接心臓に伸び、心臓のポンプ機能の手助けをしてくれます。

この頃強心剤は2種類(ドブタミン、ミルリノン)に増えていました。

しかし心臓の動きが良くなることはなく、それどころか更に悪化していたのです。


土日が山場


朝から何度もエコーを当てて
その度険しい顔をする主治医。

その度に落ち込みました。

そして夕方頃面会に来てくれた母と話をしていると突然先生が部屋に入って来るなり、

「今夜、心臓の動きを補助する機械を足の付け根から入れます。
今の状況じゃこの土日もたないかも知れない。」

真剣な顔で私にそう告げました。

いつも突然です。
心の準備なんてさせてはくれません。

土日保たないって、
明日明後日で死ぬかも知れないってこと?

じゃあやるしかない。

やらなければいけないとは分かっているけど
出来ることならやりたくありません。

なかなか覚悟する事ができずひたすら泣いていると、別のベテランの先生が部屋に入ってきて、

「2ヶ月後3ヶ月後笑い話になればいい
その為にも今は腹をくくる時だ」

そう言って励ましてくれました。

泣く泣く決意し、ベッドからストレッチャーに移され天井を眺めながらカテーテル室に向かいました。


心臓を補助する機械を入れた


今回も先日のカテーテル検査同様、麻酔が痛かったです。

それに足の付け根から入る管を太ももに固定する為、ホッチキスのようなものでとめられました。

「痛い痛い!!!」

麻酔なんかよりずっと痛くてそう大きな声で訴えましたが
足を押さえつけられたのでひたすら我慢しました。

そして無事管が入り、人工的に心臓が動かされている違和感を感じながら病室に戻りました。

間も無くして母と父が病室に入り、頑張ったねと頭を撫でてくれたのをぼんやり覚えています。

その後看護師さんが
「よく頑張ったね。これからきっときっと良い事たっくさんあるからね!!」

そう言って管の入っていない左足を撫でてくれました。



私が右足の付け根から入れた管は2本。


1本目は動脈から
【大動脈内バルーンパンピング】という心臓の働きを補助する機械。


2本目は静脈から
【ガンツ】という機械で補助された心臓の動きと、自分の心臓のみの動きを数値化して見られる機械。

そして今思えば、この機械を入れてからの生活が入院中最も辛い日々でした。

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【お薬のこと】
内服薬では プレドニン(ステロイド)を飲み始めて数日が経った頃です。
母から後々になって聞いた話ですが、

ステロイドが効かなければもう他に使える薬が無いと言われていたそうです。

私はステロイドが効いてくれれば数日で劇的に良くなる事が大半だと先生に説明されていたので、はじめは効いてくれる事を期待していました。

しかし一向にステロイドの効果は出ず、
いつものように心臓にエコーを当て頭を抱える先生を見て落ち込む日々でした。

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