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ICU16日目 心臓補助を止めたら・・

こんにちは、ましろです。

ICU生活16日目のことです。
バルーンパンピング(心臓補助の管)生活は4日目。

心臓を補助してる機械を止めてみた


この日のお昼過ぎ。

主治医ではなくチームでみてくださっていたベテラン先生が部屋に入ってきました。

他愛のないことを話した後

「心臓を補助してる機械一回止めてみてもいい?」
と聞かれたので

ここで強がってでも平気な顔をして一般病棟に行ってやる!
と変な考えが頭をよぎりました。

「はい!どうぞ!」

と答えてスイッチを切ってもらうと

途端に冷や汗をかき
指先から冷たくなっていく感覚と
吐き気におそわれ
一気に体に力が入らなくてなりました。

ベッドの上で無言でへにゃへにゃになった私を見て、先生はすぐスイッチを入れてくれました。

また心臓の動きが補助されると、体に力が入りました。

「やっぱまだダメかぁ。ごめんね」

そう言ってしばらくすると先生は部屋を出て行きました。


強がる余裕もなく
死ぬ時ってこんな感覚なのかなと思いながら目をつむりました。

一般病棟への道のりはまだまだ長いらしいです。

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