
Photo by
kevinstyle
無
例えば 笑っている自分が笑顔を作れているのか
例えば 泣いている自分が涙をながせているのか
たまによく考えることがある
一日を終え 1人ゆっくり考えることの出来る時間
瞼を閉じて辺り一面が暗闇のなか
何も考えず 何も思わず
ただ 自分という存在が 呼吸しているこの世界
深いため息とともに今日の罪を吐き出し
深い深呼吸とともにあすの幸を吸い込む
誰にも知られず ひっそりと 音もなく 光もなく
生命のあるものは素晴らしい
喜び悲しみを身にまとい成長し続ける
その全てに表情があり 暖かい
太陽も生きている
確か寿命が100億年と聞いたような
まだ半分くらいしか生きていない
これから先まだ太陽は50億年も素晴らしい世界を
見下ろすことが出来る
太陽は生きることを望んでいるのかと考える
全てのものに生命がある
自分自信にも
ないものねだりの感情が湧き出てくる時
私は無になりたいと思う
無機質な世界 無の世界
きっと冷たい世界 何も感じず 何も考えず
愛情も 哀れみも 喜びも 悲しみも
ただそこに佇みたい
あめにうたれても
かぜにふかれても
ゆきにうもれても
ひにてらされても
心が壊れそうな時
無機質な世界に飛び込みたい
瞼を開き 色とりどりな世界に目眩がする
描きたいこともまとめられない
そんな今夜は
多分私は疲れている
少し無の時間を
いいなと思ったら応援しよう!
