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ココアが好きになった理由
チョコレートを溶かしたような甘ったるいココアが
昔から飲めなくて苦手だった
でも
この本に出会ってから週に数回ココアを飲むようになった
SNSで出会った友人たちと
お互いのおすすめの本の紹介をしよう
そんな企画で本屋さんに出かけた
表紙のかわいさと ココア の文字に誘われて
この本と手に取ったあの日
東京都シドニーをつなぐ12色のストーリー
連作短編集でとても読みやすい青山美智子さんの作品
ひっろりとたたずむ喫茶店で働く少年と
不思議な女性の常連さん「ココアさん」
登場人物は章ごとに変わり
前章で登場した人が次の章で主役になる
いろんな視点からの物語が始まり いろんな人間模様を感じ取れる
でもなぜか物語は繋がっていて どこかで人って支えあっていることに気づく
すべての章が読み終わった後さわやかな気持ちになる不思議さ
12色の章でつづられていると先に紹介しましたが
そうなんです! 各章ごとに色のテーマが決まってます
その色に抱くイメージを壊すことなく視覚的にも楽しめる
その中でも私が一番好きなのが2章目のYellow
「きまじめな卵焼き」
料理が苦手な母が作る卵焼きを見て子供は言った一言に
思わず涙が出る
これ以上はネタバレになってしまうので
ぜひこの感動を皆さんにも読んで知ってほしい
すべての登場人物がいろんな問題を抱えていて
その問題と向き合っていく
そのたびに ふと読み手の心も軽くしてくれる言葉に出会える
気づきを与えてくれる言葉っていつも何気ない一言
意識もせずに何気なく言った言葉
そんな言葉か各章にたくさん出てきます
もしかしたら 私が話している言葉の中にも
誰かのために 生きる勇気を与えるような 元気になるような言葉を伝えているんだろうか
寒い冬 年末のあわただしさを いっぱいのココアとともに
ぜひこの本を皆さんも読んで
心の中から暖かくなってほしいです
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