ヒーロー(こと重岡大毅)、見参!
砕け散るところを見せてあげる
竹宮ゆゆこ
の感想文なんですけど、全然感想じゃないです。
あのー、ね、読んだんですよこれ。読んだんですけど、あの、そこかしこにね、いるんですよ、というか生きてるんですよこの小説の中に
重岡大毅が
まず遅刻して全校朝会に参加するところからはじまるんですけど、まあ遅れて行ったんでね1年生の列に並ぶんですね主人公は。そうすると、斜め前に並ぶ1年生たちの妙な動きに気付くんですよ、ゴミとか特定の子にめっちゃ投げてる。なんなら上履きも投げてる。そしたら主人公の目の前にいた奴も上履きを投げようとするんですね、それを!主人公こと重岡大毅は「やめろ」と止めます。少し掠れた声で。気の利いたその後に続くセリフもでてこないけど、止めるんですね。ちょっと不格好だけど勇気があって正義感が強い…あれ?ちょっと…これって……
いや、重岡大毅やん
ほんで朝会終わりにいじめられてる女の子に「なぁ」って話しかけるんですけど、無視されます。ほんでもっかい話しかけます「なあ、あのさ」と言って、背中に軽く手で触れます。すると、
「あああああああああああああああ」
と女の子は叫ぶんですよ。しかも二回。めっちゃ周りに人おるし。ほんで睨まれて女の子に投げつけられてたゴミを、主人公は投げつけられるんですね。助けたのに。いや不憫。めっちゃ不憫。でも、これって…………
めっちゃ重岡大毅やん
別にお礼とかいいけどさ、いいけどね、でもさあってぐるぐるしてるんですよ主人公。そりゃそうだわいじめを救おうとしたのに叫ばれてゴミ投げつけられて。まあ結構感情ぐるぐるしてるんですけど、待って待って。これって…………
めちゃくちゃ重岡大毅やん
たとえこの指が汚れても、拭ってやる方を選びたい。雨が降るなら、傘だって貸してやりたい。
しっ
しげっ
重岡大毅〜〜〜〜〜〜〜
その子のことが心配で教室に見に行って状況を担任にチクったり、その子の上履きが捨てられているのを見つけてから毎日靴番したり、お昼休みに毎日その教室を見に行ってヒマセンってあだ名をつけられたりしてるんですよ、なーんの感謝もないけど。しかも、
""善意だとか正義だとか、それらは通りのいい「言葉のマスク」だ。そういうかっこいいマスクで、俺は俺自身の身のうちから聞こえる(傲慢じゃねえ?)というかすかな警告を覆い隠しているのかもしれない。""
と自分の行動や気持ちに常に問をかけてるんですね。これこそまさに。
重岡大毅ですね
まあ色々あって女の子が大変なところをまた救ったときに女の子に言われるんですよ、
「ヒーローみたい」
それにこう返すんですね。
「……………ヒーローが、ヒーローでいるのに理由がいるか?」
でも心のうちで、(もちろん俺はヒーローなんかじゃない。本当は、二歳歳上なだけのガキだ。)と言うんですよ。皆さん思い出しました?つい先日のWestivalでの重岡大毅の発言。そう。これこそ。
重岡大毅やん
わたしの心の声(きみはヒーローだよ)
「ヒーロー、見参!」とポーズを決め、主人公は願う。ばかな俺の姿を見て、どうか笑ってくれ。心の底からそう願う。
笑ったその子の顔をみて、俺はいつまでもその顔を見ていたかった。もっとその声を聞いていたかった。ずっと笑っていてほしかった。生涯、いや、永遠でも良かった。…………………
重岡大毅!!!!!!!
母親にちゃかされて、「うっせえ!撮んなンなもん!」
重岡大毅
「いや、髪をそうやって、今みたいにふわっと上げておでこを見せてるといいなって」
「いいな?とは?」
「かわいいよな、と」
重岡大毅
と、この小説を読んでいると重岡大毅の面影しかなく、もしもこの小説が実写になるとしたら、ぜひ
ジャニーズWEST重岡大毅
をよろしくお願いします。
※ここまで怒涛の青春とヒーローと重岡大毅みたいなところばかりを紹介しましたが、この小説は後半の急展開、そしてわたしの見てみたい重岡大毅の姿があるのでぜひ読んでみてください。