高校無機化学①

今回は無機化学①ということで、

周期表や元素についてまとめました。

・典型元素と遷移元素

1,2族と12~18族の元素を典型元素3~11族の元素を遷移元素といいます。

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青:典型元素  黄:遷移元素

典型元素では、原子番号の増加と共に価電子の数が規則的に変化するので
同族元素(周期表で縦にならんでるの)はよく似た性質を示します。

遷移元素では原子番号が増加しても価電子の数はほとんど変わらないため 同族元素は似た性質を示さないが、同周期元素(周期表で横に並んでいる)はよく似た性質のことが多いです。

・陽性元素と陰性元素

電子を失って陽イオンになりやすい元素を陽性元素
電子を受け取って陰イオンになりやすい元素を陰性元素といいます。

同周期の元素では希ガスを除いて、原子番号が増加すると原子核の正電荷が増え、原子核が電子を引き付ける力が強くなるため陰性が強くなります。

同族の元素では原子番号が増加すると原子半径が大きくなるため、
原子核が電子を引き付ける力が弱くなるため陽性が強くなります。

よって
典型元素では周期表の右上に位置する元素ほど陰性が強く(希ガスを除く)
左下に位置する元素ほど陽性が強くなります。

・金属元素と非金属元素

単体が金属の性質を示すものを金属元素、示さないものを非金属元素といいます。ケイ素、ゲルマニウムなどの周期表上で境界付近のものは両方の性質を示すことがあります。

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赤:金属元素    青:非金属元素

典型元素のうちのは半分くらいは金属元素です。
一方で、遷移元素はすべて金属元素です。


・まとめ

今回は、周期表や元素についておおまかにまとめました。
化学基礎の復習に近い内容でした。化学の基本となる周期表はしっかりと特徴や規則性を理解した上で見ることができるようになりましょう。
大学レベルの分け方(sブロック元素、pブロック元素など)も今後まとめたいと思っています。
高校無機化学シリーズ次回以降は、各元素(水素、炭素など)や同族元素(アルカリ金属、希ガスなど)ごとにまとめていく予定です。






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