メンズ事業部トーク これからの話をしたい、聞きたい!(後編)
こんにちは、マッシュnote編集部です。
今回は2020年9月に設立されたマッシュ初のメンズ事業本部を率いる大石事業本部長(以下、大石部長)を囲んで「これからの話をしたい、聞きたい!」の後編をお届けします。前編はこちら→「メンズ事業部トークこれからの話をしたい、聞きたい!(前編)」
前編ではメンズ事業部がスタートしてこれまでの軌跡を語っていただきましたが、ここからは未来についてお話を伺いたいと思います。
マッシュで働くということ
田中(アウール MD副部長):私は3年前のアウール立ち上げのタイミングで入社してるんですが、マッシュの凄いところは主語が常に「企画」「モノ」「発想」にあることだと感じています。そこがあるから他のブランドと比較しても自由にできることが多いし、お客様も楽しませることができている。この会社が素晴らしいところだなと。他の会社がアウールというブランドを新しいビジネスウェアとしてやりますよといって手掛けても、今のこの形には絶対ならなかったと思います。
大石(メンズ事業部部長):だからその分、デザイナー、企画人は汗をかいてるよね、脳みそに。ほんとに大変だなと思います。
大久保(ジェラート ピケ ディレクター):僕は割とものづくり側にいるので、クリエイティブをするうえではすごく環境を整えていただいてるなと思いますね。一緒にやるメンバーも必要に応じてすぐ揃えてもらえたり。そういった会社のバックアップの体制やクリエイターを大切にしてくれることに感謝しています。
保田(アウール ディレクター):デザイナーとしても一緒です。自分たちが切羽詰まったり、環境があまり良くないところで仕事をすると、届けるもの自体にも反映しちゃうだろうなと思います。マッシュは会社として「お客様に幸せを届けること」を実現するために、発想を形にしていくという「モノ軸」と、人が考える「アイディア軸」を中心にビジネス展開をしている。デザイナーとしてもそうですし、1人の社会人としてもすごくいい環境でやらせてもらっているなと思います。
これからの未来のこと
ー今後の展望は?
大石部長:やはり売上高100億まで1年でも早く持っていこう、というのが1番ですね。あとはジェラート ピケ オム、アウールも含めみんなが働く環境をもうちょっと整備したいな。今までは少数精鋭でやってきたので、話を聞くこともできれば何かあってもすぐみんなで言い合って解決できた。これから人が増えて色んな意見が出てきても、ちゃんとまとまるように今のうちからできることはしておきたいと思っています。
マッシュは商品がかっこいい、発想が良いから売れてるよねと評価して頂くことがあります。僕は商品ありきだと思っているのでどんなに良い人材が揃っていても、商品がしっかりしていないと売れないと思う。だからデザイナーってすごく大事だし、豊かな発想ができるよう余裕を持たせてあげたいとも思っています。もちろんそれも大事だけどやっぱり「みんなで力を合わせたから良い結果が出たよね」という風にもしていきたい。お店のスタッフも含めPR、MD、VMDなど関わるみんなが「人」が良かったから上手くいったよね、と言い合えたら強いチームができるんじゃないかと思います。
大石部長:例えばデザイナーの人たちはデザインしたものを全部良いと思ってサンプル作って展示会でお披露目するじゃないですか。でもそれらを100%商品化はすることは難しい。だからと言って「売れなかったらデザイナーが悪いよね」という風にはしたくないんです。良い時もあるし、悪い時もあるからこそ人同士でカバーできるような状況を作っていきたいですね。あとは「あっ!」と驚いてもらえるような話題性のある仕掛けがメンズ事業部としてできたらいいなと思います。失敗を恐れずにどんどんチャレンジして色んな「こと」や「人」でお客様に喜んでもらえるようにやっていきたい。
田中:確かにモノだけでなく「人」の持つ力があるからこそお客様に大切な商品を届けられる、という認識はメンズ事業部、アウールにおいても必要になってくると思います。男性の服のデザインってそんなに大きく変わらない、でもそこに対してデザイナーや会社が持つ熱量がどれくらいお客様に伝わるかは、店頭のスタッフやPR、MD、VMDがどうプロモーションするかによって変わります。この部分はしっかりやっていくべきだなと思います。
保田:アウールはまだ小さいブランドなので、未来の展望などという大きなことは言えないんですけど、挑戦することは大切にしたいです。メンズの服って一元化しているというか同一化しているので、何を着ていいかわからない人の方が多いと思うんです。多くの働く男性にとってユニフォームになるようなブランドに成長していきたいと思ってますし、同時に世の中に媚びないブランドにしていきたいなと思ってます。
大久保:ジェラート ピケ オムでは二つあって、一つは誰かに贈り物をしようと想像した時、もう一つは自分へのご褒美に何かを買おうと思った時に「ジェラート ピケ オム」が頭の中に浮かぶ、そんなブランドになっていったらいいなと思っています。
あなたにとってのウェルネスとは?
ー最後にマッシュグループが大事にしている「ウェルネス」について。みなさんにとってのウェルネスを教えてください。
大石:プライベートで好きなことは「釣り」ですけど、仕事が楽しいのでそれもウェルネスかな。街歩いてる時もこの格好かわいいなとか、じゃあこういうコーディネートってどうなんだろうとか考えてるし、他のブランドのお店を見てもこのディスプレイ良いなとかね。そういうことを考えながら歩いているので色んなものが目に入って、結局それがプライベートでありながら仕事になってる感じですね。24時間そういう風に過ごしてるので、僕は1日1日を楽しく生活して、楽しく仕事しています。
あとは、僕はみんなが楽しみながら仕事をやってくれたらいいなと思ってます、やりがいを持って。それぞれに個性や良さがあって、それをどう活かせるかが大事だと思ってる。どう自分を理解して、どう前向きに良いかたちでやれるか。ちょっと考え方が古いですけど、仕事をしていて気持ちがそこに入ってないと、やっぱりいくら話をしても伝わらないし、お互い理解もできないと思うんです。事務的な感じでやると心が無くなっちゃうし。「やりがい」を見つけてそれが実行できれば「ウェルネス」に繋がるんじゃないかなと思います。
保田:僕の場合、大石さんと逆になっちゃうかもしれないんですけど、仕事のことを全く考えない時がウェルネスだと思っています。やっぱり街に出たら服を見ちゃうし、自分も服が好きなので買い物に出かけるといったら服だし。 メンズ・レディース問わずとにかくずっと服のことで頭を活動させてしまっているので、本当にそれらを考えない、例えば子どもと一緒に過ごしている時がウェルネスで健康的な時間と言えるかも。その分、その時間がちゃんと仕事のオン・オフのスイッチとして機能できてるんじゃないかなと思います。常に頭が回ってると疲弊してしまって、本当に発想も何も出てこないタイミングがあったりするんですよ。リフレッシュというか全く仕事のことを考えない時、それが自分にとってのウェルネスなのかなと思います。
田中:ウェルネスは今改めて考えてみたんですけど、普段からできているんじゃないかな。僕も大石さんと同じで仕事してることが楽しいし、考えること自体もすごく好きで、意外とバランスが取れている気がします。サウナによく行くんですけど、そこでもあれこれ思いを巡らせて仕事のこと考えてるかな。保田さんが言ったように仕事を全く考えない時間って確かに子どもや家族といる時ですけど、サウナ中に仕事のこと考えてることも実は好きなんです。そこで新しい発想が生まれてくることもあるので。僕の場合「どういう商品だったらお客様が喜んでくれて、それをどういう形で企画の人に伝えようかな」など一生懸命考えるんですけど、サウナなどいつもと違う場所が割と良かったりするんです。
大久保:僕はちょっと保田さんと近いかな。最近キャンプに行くのにハマっていて、全然僕の仕事を知らない友人達と行くんですが、そこで何も考えずにただ焚き火をしてる、という時間がウェルネスな気がします。あと犬を2匹飼ってるんですが、僕がどれだけ疲れてても、どんなに忙しくても彼らにとっては全く関係なく「遊んで遊んで!」って感じなんです。そういう姿を見ると悩みがあってもなんだか馬鹿馬鹿しいなと思えてくるんですよね。そしてまた頑張れるんです。
編集部あとがき
今回はマッシュグループのメンズ事業部部長の大石部長を囲んで、それぞれ仕事やブランドへの想い、未来について語っていただきました。同じ事業部でも一緒に話す機会はあまり多くはないとのことでしたが、大石部長の穏やかな口調と雰囲気が場の緊張を解き、対談中はお互いの意見を興味深く聞き入る姿が印象的でした。
マッシュ初のメンズブランド「アウール」を支える保田さん、田中さんの二人は「何もないところからブランドを作らせてもらうのは、大変さよりやり甲斐が勝ってる」とのこと。「ジェラート ピケ オム」の大久保さんは「メンズのかわいいをどこまで醸成できるか」に挑戦する真摯な気持ちがインタビュー中も伝わってきました。世界観の全く違うブランドが揃うマッシュのメンズ事業部がこれからどのように躍進していくのかとても楽しみです。
ジェラート ピケ オム (GELATO PIQUE HOMME) 公式HP
アウール(AOURE)公式HP