ぼくの創作活動日記 35 シン・ウルトラマン
「シン・ウルトラマン」の感想
朝イチ、5月13日(金曜日)9時30分、映画館の1回目で鑑賞、のっけからゴメス、マンモスフラワー、ぺギラなど怪獣いや禍威獣が次々と登場。ウルトラQテイストで、早くもリアルで見た世代の私のボルテージはマックスに。
思えば1966年(昭和46年)、戦後26年しか経っていないのに、この年、ウルトラQ、ウルトラマンと円谷プロは、今後も語り続けられるような、よくこんな良作を立て続けに製作したものでシナリオも特撮も役者も全てがしっかりしています。世界平和、人類愛、無限の科学の力、自己犠牲などなど人間が明るい未来に目指す上で全てのエッセンスが詰まってます。20数年程前は日本も強烈な軍国主義でした、人間って、こうも劇的に思想が変われるものですね。今でも中国やロシアでは製作が無理な映画です、すごいぞ!日本人!底力を感じたものです。
シン・ゴジラよろしくシン・ウルトラマンでも政府高官の縦割りのお役所仕事、自分の立場や自分の組織しか考えない無能ぶり、外国との利害関係はお約束事で少しこのシチュエーション飽きたかな、そんなに日本政府もバカではないと思いたいけど。現在の世界中が止めることが出来ないロシアのウクライナ進行に被るものがあります。
ネタバレなしで
金曜日の平日ということで、劇場内は私のような還暦前後のウルトラマン世代のオッサンが多かったような気がします。最初は、海外でも通用する画像のクオリティ、展開だと思いましたが、政府、宇宙人等のやり取りで少し中だるみ感があり、最初のウルトラマンと怪獣のバトル、禍特対(かとくたい)や自衛隊の奮戦で押し切って欲しかったように思います。禍威獣とか禍特対のネーミングはよく考えていますね。禍特対の隊員というか職員にもっとユーモアがあれば良かったのにという気もします、残念。
やはり、宇宙人の登場が多すぎたかな。メフィラス星人の山本耕史は、私の好きな大河ドラマ「鎌倉殿の13人」のイメージが強すぎて、いい役者さんなんだけに残念です。
最後は、実写版「宇宙戦艦ヤマト」、エヴァンゲリヲンの使徒ラミエル、サハクィエルっぽく、ゼットンがこんな形とは・・・まあ、オマージュが多いのは仕方ないですが。
私は概ね満足です。シン・ゴジラ、シン・エヴァンゲリオン、シン・ウルトラマンと次のシン仮面ライダーも同じような感じなのかな。昭和40年代って日本の高度成長期で日本の黄金期だったんですね。
ウルトラマンと怪獣プロレス
ウルトラマンが、第8号禍威獣ガボラ相手に馳浩ばりのジャイアント・スイング、最初から怪獣プロレス満開ですね。ニセ・ウルトラマン相手の格闘は、ウィル・オスプレイとリコシェ風味でした。
自分としては、もう少し怪獣プロレスを観たかったかな。ザラブ星人とメフィラス星人はひとつにまとめた方が良かったかも、怪獣プロレスファンとしては格闘時間が短かったのが残念です。
それと、現代風というか格闘中のスピードがあり過ぎて、対峙しているときの間があまりなかったかなという感じです。それと、ガボラ、ネロンガという4つ足の怪獣を2体出すのなら、いっそ、ウルトラマンの永遠のライバル怪獣レッドキングを出して欲しかった。
やっぱり、ウルトラセブンは宇宙人、ウルトラマンは怪獣でしょう。怪獣プロレス、怪獣退治をもっと見たい!と思いました。
(ここに出ているプロレス動画のシナリオをライティングしました)