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槿、韓国の国花らしい。それはそれとして大好きな花

 18年もの昔、明石に家を建てた。当時、定年退職には、まだ10年以上あったので、永住する気はなかった。でも、娘たちも高校卒業、そして決定打は、四女が転校になじめず、いじめにあって、心の不調の状態になったことだ。

 家を建てて、しばらくして転勤、当然、単身赴任、時折、帰っては、自分の思うような家造り。特に、木を植えた。あまり考えもせず、ホームセンターで苗を買った。お気に入りが桜、そして槿(むくげ)、綺麗な花をつけた。特に、夏場、毎日、白と薄いピンクの花をつけ、2,3日で花を落とした。その有様が、また切ない。

 4年ほど前、外壁塗装を行うので、木が邪魔と。挿し木して、植え替えた。桜は、接木したもののうまく行かなかった。しかし、槿は、挿し木で、どんどん増えた。添付の写真は、その一つ、他にも、たくさん、夏場真っ盛りには、あっちこっちで白い薄ピンク色の花をさかせてくれた。

 強い太陽光にも、敢然として上を向き、花は顔をくっつけたくなるほど可愛く愛おしい、いい匂いがする。

 花は、こころを慰めてくれる。家の前の駐車場というか、玄関ポーチに植木鉢で花を咲かしていると、通りがかりの高齢者、赤ちゃん連れのお母さんが、立ち止まって、花を観ている。この様子が大好きだ。なんなら、持って行って、と言いたいぐらい。大事な大事な花だけど、そんなに慈しんでくれると、育てた方、飾った方も、ほんと嬉しい。

 これからの私の相手は、彼岸花(曼殊沙華)、当分、お友達、もうプランターに根付いてしまって、毎年秋が訪れる頃、真っ赤な毒々しいほどの色で咲いてくれる。これが大好き。

 いろいろなタイプ。

 そんな花が大好き。

 人生と同じ。かくありたいと思うこと。最近は、月に、それを感じる。今は月は見えない。でも木星と土星が明るく輝いている。

 永い苦しい職業生活の果て、いまゆったりとした時間を愉しんでいる。

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