優秀なビジネスマンに共通する8つのこと
これまで30社ほどのコンサルティングをしてきた中で、
成果を出しているビジネスマンにはいくつかの共通点があります。
もちろんこれからお伝えすることが全部当てはまると言う方はいませんし、
そこを目指す必要もありません。
しかし、
成果を出している方は必ず下記の5つ以上は実践しています。
いずれも能力やスキルがないとできないことではありません。
能力やスキルがなくてもできることで、
今よりもっと成果を出したいという方はぜひ
実践してみてください。
1.真っ先に発言する
今、在籍している会社で
成果を出している人を思い受けべてみてください。
成果を出しているほとんどの方が、
会議など複数の人が集まる場で、
発言してませんか?
もっと言うと
誰よりも早く発言していませんか?
そして、その人のスキルや能力が
低い、高い関係なく、
リーダーシップを感じ
説得力を感じたことがないでしょうか。
会議で議論する際に、
最初に発言することは勇気がいることです。
発言する際に
「こんなこと言うのは場違いではないか」
「バカだと思われるんじゃないか」
「見当違いなことを言ってしまうのではないか」
と言うことが頭をよぎり
発言を躊躇してしまいます。
これは、誰しも大小はあるにせよ思うことです。
だからこそ最初に発言してくれることで、
他の方も発言しやすくなり、
その場が前進することが多いです。
最初に発言できるのは、
自分が失敗することよりも
場のことを考えられている証です。
場のことを考えられると言うことは
お客様のことを考えられるとも言えます。
だから成果が出るのです。
2.レスポンスが早い
店舗展開をされているクライアント様で
5つのエリアのサポートをさせていただきました。
その際に2つのエリアは成果が出ており、
3つのエリアは伸び悩んでおりました。
サポートさせていただいてすぐにあることに
気づきました。
それはレスポンスの早さの違いです。
成果を出しているエリアは
明らかにレスポンスが早いのです。
逆に成果が出ていないエリアは、
レスポンスが遅いどころか
返信すらなく、
何度かリマインドしたり
直接電話しないと繋がりません。
メールやチャットに関して、
空いている時間に返信する人もいれば
まとめて返信する人もいます。
私が言うにはどちらでも良いのですが、
レスポンスが遅かったり、
返信すらないという方は、
いろんな仕事が未完了のまま
終わっている可能性があります。
例えばメールの返信で言うと
「どう返信しようかな?後で考えよう」
と言う具合です。
これはメールの返信に限らず、
いろんな仕事が未完了のまま
溜まっているのです。
当然成果が出るはずがありません。
レスポンスの早さは
仕事に取り組む姿勢と仕事の仕方に
相関関係があります。
だからレスポンスが早い人は
成果が出るのです。
3.ざっくりスケジューリングするのか細かくスケジューリングするのか
AさんとBさんのスケジュールを見て、
どちらの方が成果を出してそうでしょうか?
Aさんのスケジュール
9時~17時まで事務作業、会議、アポ1件
Bさんのスケジュール
9時~9時30分 明日のプレゼン資料の最終確認
9時30分~10時 上司にプレゼン資料を最終チェックしてもらう
10時~10時30分 見積書作成
10時30分~11時 昨日の会議で決まったアクションプランの実行
11時~11時45分 クライアントの情報収集と来週のミーティングのアジェンダ作成
11時45分~12時 午後の会議の準備
13時~15時 会議
15時~15時30分 移動
15時30分~16時30分 アポ
16時30分~17時 移動と報告書作成
明らかにBさんの方が
時間を効率的に使っているはずです。
一見Bさんの方が忙しいように見えますが、
Aさんの方が年中忙しいと言っているはずです。
ざっくりとスケジューリングするのか
細かくスケジューリングするのかで
成果は全く変わってきます。
Bさんのような方は
前日または当日の始業前に
1日のスケジュールを決めています。
Aさんのような方は
目についた仕事からこなしていきます。
今、Aさんのようなスケジューリングの方は、
Bさんのやり方を真似るだけで、
時間を捻出することができ、
さらなる成果を生み出すアクションの時間に
変えることができます。
4.小さく分けて考える
「結婚したい!」と
ずっと言いながら、
何も行動を起こしていない人を見かけることがあります。
これはその人が悪いわけではなく、
「結婚」と言う最終的なゴールしか
見えておらず、
何をやっていいかわからなくなっていることがあります。
小さく分けて考えるとは
どういうことかと言うと
例えば
「結婚」したい場合、
その手前として、
彼氏や彼女を作る必要があります。
では彼氏や彼女を作ろうとすると
友達から紹介してもらう
合コンに行く
マッチングアプリを使う
など
具体的な行動が見えてきます。
「結婚」と言うのは結果であって
行動ではありません。
このように説明すると当たり前のことですが、
これがビジネスの場でも起きています。
例えば
月間売上300万円と言う目標があったとして、
今月は300万円やるぞ!
意識してやるぞ!と
結果だけを明確にして
小さく分けて考えられていないことが多いです。
これが営業ならば
売上を上げるためには、
大きく分けて2つです。
顧客の数を増やすのか
単価を上げるのか
です。
そして顧客の数を増やすと言っても
新規顧客を増やすのか
既存顧客を増やすのかによって
施策は変わってきます。
既存顧客を増やすには
リポート率や頻度を上げる必要があります。
単価を上げる場合でも同じです。
さらに単価の高い商品を一緒に売るアップセルなのか
別の商品も一緒に売るクロスセルなのか
小さく分けた上で、どこの数字を上げると
最終的な売上300万円によりインパクトがあるのかを考えることです。
このように
成果を出している人は、
当たり前のように小さく分けて考えることができています。
5.「解決しないといけない」ではなく「解決する」
様々な会社の問題や課題の中でも、
外部が見ないと気づけなかった問題や課題と言うのは、
ほとんどありません。
逆に言うと問題に気づいていると言うことです。
問題に気づいていれば、解決するでしょうと
思うかもしれませんが、ほとんどの場合、
解決されないままになっています。
解決していない人が扱っている言葉として
「解決しないといけないよね」と言う言葉です。
この言葉は一見問題も見えていて、
解決する方向に向かっているようにも見えます。
しかしながら、この言葉の裏には、
(今は忙しいから無理だけど)
(人が足りないから今ではないけど)
と言う意味が含まれています。
要は、
いつかはやろうと言う状態です。
仕事以外で例えると
「痩せないといけない」
「早起きしないといけない」
「勉強しないといけない」
この言葉を使っている方のほとんどは
行動に移していません。
解決する人は
いつまでに解決するのかを決めます。
あとは動くのみです。
問題が見つかってから1週間、
長くても1ヶ月放置することはないでしょう。
ここでいう問題とは
「緊急で重要な問題」ではなく
「緊急ではないけど重要な問題」です。
緊急ではないからこそ、
いつまでにやるのかを決めないと
解決されません。
今忙しいとしても、決めて行動します。
こういった方は、間違いなく成果を出しています。
6.目標・目的からズレない
目標を立てた方が良いと言うことは、
人生で一度くらいは聞いたことがあると思います。
そして、会社単位、部署単位、チーム単位、個人単位などで
目標設定されています。
そんな中で、成果を出す方は、
常に目標・目的からズレないと言うことです。
例えば、
チーム全体で、売上を達成するために
下記の2つのアクションプランが作られたとしましょう。
1.テレアポリストを作り、今までの行動量の3倍にする
2.トークスクリプトを作り、トークの質を向上させる
どちらも売上を上げるための良いアクションプランです。
しかし、ここで目標・目的からズレる人がいます。
テレアポリストを作るのに1週間、2週間かかってしまう。
トークスクリプト作りに1ヶ月かかり、全員に展開して終わってしまう。
などです。
テレアポはアポ数を増やすことが目的。
トークスクリプトは、トークスキルを上げ成約率を上げることが目的。
にもかかわらず、
目標・目的ではなく、やることが目的になってしまっています。
行動量を上げるのであれば、
途中まででも良いので半日でリストを作り上げ、
午後からテレアポに取り掛かった方が、
間違いなく行動量が増え、結果につながります。
トークスキルを上げたいのであれば、
トークを分割して、まずは一番インパクトの出そうなところだけ作成し、
作成したスクリプトで営業してみる方が結果につながります。
成果を出す方は自然と後者の行動をとっています。
これは目標・目的からズレていないからです。
逆に目標・目的からズレ、
行動すること自体が目的になってしまうと
成果は出ません。
成果を出すためには、
目標・目的からズレてはいけません。
7.コミュニケーションコストをかけない
社内の普段のコミュニケーション
チャットのやり取り
会議中も含め、
コミュニケーションコストを意識した方が良いです。
成果を出している方は、
あまりコミュニケーションコストがかかりません。
一方成果を出していない方は、
ひたすらコミュニケーションコストがかかります。
コミュニケーションコストがかかる要因は大きく3つあります。
1つ目は、
「質問に正しく答えない」方です。
例えば、
「朝ごはん食べた?」
と聞かれたらなんと答えますか?
もちろん
「食べた」or「食べていない」という回答になります。
しかし、こんなふうに答える方もいます。
「昨日は家に帰ってくるの遅かったから、
夜ご飯を食べるのが遅くなったから、
朝は食べないようにしたんだよね」
と言った具合
間違いではありません。
しかしこの質問の回答は、
「食べたのか」「食べなかったのか」が
聞きたい質問です。
他にも
「⚪︎⚪︎の案件受注した?」と質問すると
「いや〜⚪︎⚪︎の案件は、お客様の反応が微妙で、
今、予算もないみたいなんですよね〜」
と答える方がいます。
これは、質問にすら答えていません。
聞きたのは、
受注したのかどうかです。
2つ目は、
「解釈で伝達する」方です。
例えば、
お客様へ提案に行ったあと
上司に報告する際に
「お客様はあまり買う気がないですね」
「お客様は予算がないですね」
と言う会話です。
これは全てその人の
「解釈」です。
事実は何かと言うと
「今は必要ない」と言いました。
「今期はあまり予算がなく、200万くらいだったらなんとかできそう」と言いました。
これが事実です。
解釈ベースの話をしていると
「事実」はなんと言ったかを質問する必要がありますし、
間違った情報伝達をされている場合があります。
ですから
仕事で大切な局面では
「事実」で伝えると言うことが大切です。
3つ目は、
「情報を遮断してしまう」方です。
どういうことかというと、
Bad Newsを自分から言いにいかない状況です。
何か問題が起きた際に、
聞かれるまで、伝えない状況のことです。
例え言う方であっても、
次の会議が開催されるまで言わなかったりと
Bad Newsが後回しになることは
とてもコミュニケーションコストがかかります。
トヨタでも大切にされている
Bad Newsファーストにするだけで
コミュニケーションコストは抑えられます。
トヨタが提唱するバットニュースファーストとは
どんな小さなミスや異常でも「隠す」とか「あとで何とかする」のではなく、「すぐに」「みんなに見える」ようにしてこそ、ミスや失敗は「より良いもの」をつくるチャンスになり、その人だけでなく、みんなの成長の糧になるのです。
これらの3つを意識することで、
どのような会社でも重要なコミュニケーションコストが
劇的に改善されます。
8.「意識」ではなく「仕組み」で解決
何か問題が起き、解決を求めた際に
「次は意識してやります!」
と言う言葉を一度は聞いたことがないでしょうか?
一見、響きは良いかもしれませんが、
私はこの言葉を聞くと
「あっ、また同じことが起きるな」と思います。
意識で解決されるようであれば
元々起きません。
例えば、
旅行や出張の際に忘れ物をしたとしましょう。
ほとんどの場合、
「次は忘れないようにしよう」となるはずです。
そうするとほとんどの場合、
また同じように忘れるか、
忘れなかったとしても、別のものを忘れたりします。
なぜなら
意識で解決しようとするからです。
意識ではなく、仕組みで解決しようとすると
どうなるのか?
旅行用のものを購入し、旅行バックに常に入れておく
旅行時の持ち物リストを作成し、毎回チェックする(旅行前夜にはアラームでチェックしたかどうかを知らせるようにしておく)と言う具合です。
これは仕事でも同じです。
例えばマッサージ店で、
お客様に紹介カードを渡しましょう!と決まったとします。
しかし、どうしてもお会計時に紹介カードを渡すことを忘れてしまいます。
これをどのように仕組みで解決するのか?
お客様のカルテに全て挟んでおく。
レシートにお客様紹介について印字しておく。
全ての施術ベットに紹介カードをセットしておく。
施術後にショートメールで自動送信されるようシステムを組んでおく。
などです。
やり方がイケてるかどうかは置いていて、
忘れてしまうと言うことは限りなく減るでしょう。
このように、
成果を出す人は、問題が起きた時に
意識で解決しようとはせず、
必ず仕組みで解決しようとします。
その方が同じ問題を扱わなくて良いからです。