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2024年11月27日(水)「醗酵食品・テンペ」

今日の東京は明け方迄雨、その後は晴れ。
朝の最低気温はグッと上がって10℃、日中の最高気温も随分と上がって21℃迄上昇。アレ?折角冬らしくなって来たと思ったら、20℃超かよ。一体、どうなっているんでしょうかねぇ。
今日からは二十四節気・小雪の次項、七十二候の「朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)」(北風が木の葉を散らす時季)となりました。木枯らしも吹いたし、紅葉の季節も終わりつつあるので、強い北風が吹けば木の葉を散らす時季になってはいるものの、この気温だとどうなんだか(笑)。さて、

昨日は「有害鳥獣・猪肉に関するウンチク話」についてお届けしましたが、今日はインドネシアの納豆(?)「醗酵食品・テンペ」についてお伝えして行きたいと思います(冒頭写真は昔インドネシアのビンタン島の市場で売られてたモノです)。

テンペ。
あんまり有名ではない醗酵食品ですかねぇ。でも、クサもの好き或いは納豆好きの方ならばご存知の方も多いのではないかと思われるモノです。
テンペはインドネシアの納豆とも言われているようですが、約400年ホドの歴史を持つインドネシアの伝統的な醗酵食品です。原料は納豆と同じ茹でた大豆で、コレにテンペ菌と呼ばれるクモノスカビの一種を入れて醗酵させたモノですが、納豆のような粘り気は無く、また香りも納豆ほど強烈さもなく、ゲル状では無く冒頭写真のように白いカタマリの固形状になってます。市場で売られているモノは大抵バナナの皮に包まれているのが一般的なようです。この白いモノがテンペ菌が繁殖した証であるようで、白くて細かい毛状の菌糸のカタマリのようです。

白いのはテンペ菌の菌糸のカタマリ。

具体的な食べ方としては、固形になったモノを様々な方法で調味した後にスライスして揚げ、ソレに辛かったり醤油っぽかったりするタレを付けて食うと言うのが一般的なようです。が、流石にインドネシアに行ったら民族に関係なくドコでも食されているような国民食とも言える食材でもあるので、その調理方法も多様なようです(揚げるだけでなく、炒める・煮る・サラダにする等々)。
何となくは醗酵食品の香りはするものの、納豆ホドの強烈臭はないし(寧ろナッツや栗等の香りがするとの評も)、あの粘りっ気も無いので、まぁクセの無いとっても淡白な醗酵食品、そして貴重な蛋白源と言ったカンジです。
食ったカンジもあんまり特別感は無く、まぁ美味いね、と言う程度でしょうか(笑)。

スライスして揚げたテンペ。
辛いタレ付き。
醤油っぽいタレ付き。

栄養価的には、大豆ベースの醗酵食品なのでタンパク質はたっぷりだし、食物繊維も豊富。ソレにビタミン類も豊富で、醗酵するコトによって何故か原料の大豆よりも更に栄養価が高まるらしいし、牛肉に匹敵する栄養価を持ちながら脂質の含有量が低いが為に、とってもヘルシーと言うナニやらとってもカラダに良い食品であるようなのです。
従い、近年ではベジタリアンやらヴィーガンの人々からも絶大な人気を誇る食品になっているらしいし、ダイエット志向の人々にもとってもウレシイ食材なようです。

今回コレを書くにあたって色々とネットで見てみたら、そう言う方面からのニーズが多いせいなのでしょうね、ネット通販会社のHPを見ると冷凍テンペやらレトルトテンペやらが沢山掲載されているし、レシピなんかも結構紹介されてたりする。彼の(?笑)”業スー”こと「業務スーパー」さんでさえも、独自の商品開発しちゃってたりもする(笑)。

てっきりインドネシアのローカル醗酵食品だと思い込んでた身としては、少々衝撃の状況になっており、全く以ってビックリでした(笑)。
余りにもクセの無さ過ぎる醗酵食品のようなので、コレを扱うかどうかは現段階ではワカリマセンが、まぁコレも醗酵食品としてはアリなのかな、とアタマの隅には置いておきたいとも思います。

明日は「内臓料理(動物)・脳みそ」について書いて行きたいと思います。

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