2024年7月2日(火)「漁師料理・アクアパッツァ」
今日の豊田は曇りのち雨。
朝の最低気温は22℃、日中の最高気温は30℃。昨日に続き雨も降って蒸し暑い日となりました。梅雨時季に雨が降らないと、水不足になっちゃったりするので、この時季はコレで良いですね。大雨過ぎて被害出てるトコロもあるので、あまりヘンなコトは言えませんが。さて、
昨日は「未利用魚・ザルガイ」についてお伝えしましたが、本日は「漁師料理・アクアパッツァ」について書いて行きたいと思います(冒頭写真はコチラから拝借しました)。
アクアパッツァ。
言わずと知れた(?)イタリアのナポリ地方を発祥とする魚貝類をトマトとオリーブオイル、ソレに白ワイン等を加えて煮込んだ漁師料理ですね。この間ご紹介した南仏はプロヴァンス地方のブイヤベースよりも更にシンプルでカンタン。ナンとか憲章だとかのヤヤコシイ決まりもなく、使用可能な魚貝類の指定もない為、上述の方法で適当に見繕った魚貝類を煮込めば良いし、具材とスープを分ける必要も無いので、手早く出来て、そして美味い。
まぁ、見栄え的には白身魚を丸っと一匹使い(骨やアラから良い出汁が出ますからね~)、エビやらムール貝やアサリ、オリーブなんかも入れて、彩りを添える為にパプリカやプチトマト、縦切りにしたオクラ、ブロッコリーなんかを散らせばよりキレイに出来ますね。が、切り身を使ったって問題無いし、野菜を入れなくったって出来なくもない。まぁ、ある意味あり合わせの具材を使ってパパっとテキトーに出来ちゃう、と言うのが気取らなくて良いトコロだとも思います。
また、この手の味のモノは、白ワインに合うのは当然ですが、日本酒にだって合わせられちゃうので、その点も良いトコロです。
更に言えば、先のブイヤベースにしろ、このアクアパッツァにしろ、所謂「地中海食」では、豊富な魚貝類とオリーブオイルを使用するコトもあって、悪玉コレステロール値を下げる効果のある不飽和脂肪酸を多く含むコトもあり、その他の地中海食(例えば、ナッツ類や食物繊維を多く含む全粒穀物や低GIパスタ、チーズ・ヨーグルト等)と食べ合わせるコトにより、糖尿病や高血圧・肥満などの生活習慣病の予防・改善、心筋梗塞や脳卒中などの心血管疾患を予防、認知症予防等に効果があるとも言われています。良いじゃあないですか。
アクアパッツァと言う名前自体はイタリア語のacqua(水)+pazza(暴れる、狂った)と言う成り立ちとなっていて、一説では「元々船上で作られていた為、鍋が大きく揺れることや熱した油に水を注ぐ様子から名付けられた」と言うモノ、別では「農民達が税として献上するワインを少しでも残す為にブドウの茎・種・搾り粕を醗酵させて造り出したワインをその様に呼んでいて、この料理の赤い出汁の色がそのワインの色に似ていたから」と言うモノがあるようです。
どの説が正しいのかはワカリマセンが、中々聞き心地の良い料理名ではありますよね。
その点から言えば、小さくて市場価値もない未利用魚なんかの使い途の一つとしてはアリな調理方法であるとも言えます。塩焼・煮付と並んで未利用魚のオーソドックスメニューの一つにしたいモノですかね。
と言うコトで短いですが今日はコレにて。
明日は「醗酵飲料・クラフトビール」について書いて行きたいと思います。
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