「大企業でしか働いたことのない私がある日突然、売り上げなしのITスタートアップで若者たちと働く事になった理由」つづき5
関係人口を増やす。サポーターと繋がるプラットフォーム
介護職員さんの不足は地域差があると聞いています。そのイレギュラーな状況に、全国一律での制度となると、どこもが満足とはなかなかならないのではないでしょうか。自由度があり、地域の人も関わっていくシステム、かつ遠方からでも関われるシステムも必要なのではと考えております。
それを業務の切り分けを明確にすることで、だれでも関われるようにしたのがスケッターというシステムです。
地域の無資格でも家事が得意な主婦の方、都市部から新聞作成などの遠隔業務が出来る会社員さん、帰省をした時に自分のおばあちゃんが入居している施設に行ってお手伝いをしながら一緒に過ごしたい学生さん、多くの方が少しずつ少しずつ関わっていけば大きな労働力となると考えました。
結果として介護士さんの業務の軽減となり、その時間をより多くの時間を利用者さんに割ける、これから導入が急速に増えるであろうIT技術の習得に時間を使う、必要に応じてより深い医療の知識習得に時間を使うなどの『時間を生み出すことで可能となる副次的な効果』でも介護人材不足の改善に役に立てるのではないかと考えています。
また、施設の広告にもなります。
今はたくさんの施設が存在しており、情報はインターネットを通じて本当にたくさん流れています。その中で選んで入居していただくのには、実際に関わっていただく事が、一番ご家族からの信頼を得る事につながるのではないでしょうか。
たくさんのお金をかけて伝えた広告の文言よりも五感で感じた温かさを実感頂く事の方がコストパフォーマンスに優れていると思います。
ご登録されているスケッターさんの中から、「介護業界で働いてみようかな」、「しばらくお休みしていたけど、もう一度介護職に復帰しようかな。」と思う方も増えてくればいいなというのが私たちの願いです。