17日目
手指というのは本当に複雑な動きをしているもので、しかも意外にあらゆる「面」全ての「部分」を使っている。
皿をつかんでも、洗面器でお湯をすくうでも、くしやブラシで髪を解こうとしても、必ず「痛い」部分に当たる。こんなところが力点になっている、支点にして力を加えている、そんな細かいことに気づくことができる。
車の運転でもハンドルを回すときに当たる部分に「痛い」ところが衝突した時の痛さ。触れなければ何でもないのに触れるだけで、息が止まるほどに痛い。
これがなくなる頃まではやはりこの日誌は続きそうだ。