【読書メモ】52ヘルツのクジラたち
あなたは与えるひとですか?それとも呪うひとですか?
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本屋大賞受賞作
「52ヘルツのクジラたち」
ハートフルストーリーだといいなと
思いつつ、読み進めていくと
あることに気付きました
ああ、これは「呪い」の物語なんだなと
◾︎雰囲気あらすじ(序盤のみ)
都会での生活を捨て
とある田舎町で生活を始めた女性「キナコ」
愛を知らない少年「52」
かつての自分の姿に「52」の姿を重ね
「キナコ」は与えられる人から
与える人への道を歩み出すのだが…
◾︎まさやん's 考え
最近流行りのマンガ「呪術廻戦」
その物語の敵キャラは
人間が生み出した「呪い」たち
自然への恐れ、死への恐れ、人への恐れ
その恐れはやがて「呪い」となり
実態をなし、人々を襲い始めます
そんなマンガが流行っていることを
考えると、多くの人が何かを呪ったり
何かに呪われたりしながら生きている
そう感じているのかなと思ったり
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あの人に愛されなかったのだから
しょうがない
私も人を愛することはできない
あの人に傷つけられたのだから
しょうがない
私も人を傷つける
愛人の子なのだからしょうがない
私も愛人として生きてしまう
そんな呪いの連鎖たち
・アドラー心理学の教え
過去の「呪い」を持ちだして
だから仕方がないのだと
理由づけをしてしまう
そんな私たちに
心理学者アドラーはこう語ります
「いまこの瞬間の人生は
君自身が選んでいるんだよ」
「過去の「呪い」のせいではなくて
きみが過去の「呪い」のせいにしてるだけ」
「今、この瞬間から
きみは幸せへの一歩を歩み始められるんだ
きみがそう、信じさえすればね」
・選択の問題
そうはいってもアドラーさん
わかっちゃいるけど過去のせいに
しちゃったり
するってぇのが人間の性(さが)って
やつじゃあありやせんかねぇ
なんてぇときどき考えたり
(江戸っ子か👩)
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でも、私はこう思えるようになりました
過去の出来事があったから
今の私がいるんだ
だから、どんなツラい過去も
今この瞬間、幸せを感じられるのなら
意味があったんだって
大切なのは
「幸せを噛みしめる力」
大切なのは
「弱音をはける友人の存在」
「キナコ」だって
周りを見渡せば、たすけてくれる人が
必ずいた
たとえ、誰も周りにいなかったとしても
本を通して偉人と語り合えばいい
たいていの苦しみは
過去に誰かが味わっているのだから
大切なのは
「視野を広くもつこと」
大切なのは
「まだできることはある、
そう信じ行動すること」
◾︎ひとりぼっちのゾウ🦣
アフリカのある国で
こんな逸話が残されています
乱獲により仲間が
みな死んでしまった一頭のゾウ
彼は最後の力を振り絞り
海岸で雄叫びをあげました
その声は、
家族を失った悲しみの咆哮か
それとも友を呼ぶ声なのか
すると、海の中から一頭のクジラが現れ
ゾウの声に応えるように鳴き始めたのです
ゾウにはきっと新しい友ができたのだと
私はそう信じたい
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「まだできることはあるはずだ」
可能性を信じ、
行動し続けることが大事なんだと
そう考えている
まさやんなのでした☺︎
◾︎さいごに
読んで頂きありがとうございました☺︎