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ありがとう

本日(4月20日)は、おふくろが退院してから三度目の検診日である。

出ました、釧路考仁会病院。本当ならもう二度と来たく無いのですが…。

入ってすぐ、異様な空気を感じる。あぁ、病院は本当に嫌だ。好きな人はいないだろうなぁ。

マスクをしながら体温を測るという謎の儀式を済ませ、中に入る。

これでコロナウイルス蔓延を防ぐ事が出来る理由を、誰か詳しく教えてくれ…。

次に受付を終え、おふくろの血圧を測り、採血へ。

体に全く違和感が無いのに血圧を測らなければいけない理由を、誰か詳しく教えてくれ…。

採血が済んだら、あとは採尿とレントゲンだ。おふくろがレントゲン撮影をしている間、私と親父は廊下で待機していた。

私は廊下に貼ってあるポスターを見て周り、暇つぶしをした。

…超ウケる(笑)。これ、被写体の方に許可とってるのか?しかも女性でしょう。こんな比較画像、絶対断ると思うけどね。つまりペテン。ようやるわ。尤も、私もタバコは吸わないけどね…。

…としているうち、おふくろのチェックが終了し、待合室でさらに待たされる事になった。ここからが結構長い。

座るイスの間隔を一つ空ける事によって拡大感染を防ぐ事が出来る理由を、誰か詳しく教えてくれ…。

…そしてついに、おふくろの名前が呼ばれた。もちろん、私も付いていく。

結果は…ほぼ改善されていた。

ざまぁみろ。

特にもう無理と思われていた腎臓の値も、ほぼ正常値にまで戻っていた。心不全の値?とやらがまだちょっと気になる程度らしい。これも私から言わせれば多分、問題ない。

肺の白さも全て解決。溜まっていた水も一切なし。予定通り、担当医に「吠え面」をかかせようと思ったが…そんな事はどうでもよかった。

私はおふくろの肩をポンと叩き、「よかったな、おふくろ」と言った。

おふくろは顔をくしゃくしゃにし、静かに「ありがとう…」と言った。それだけで十分だった。

さて…何度でも言うが、この女医は我々に「肺は絶対に治らない。水も絶対に抜け切らない。心臓と腎臓の症状も一生、付き合っていかないといけない」とハッッッッッッッッキリ言った。

加えて、血液を無理やりサラサラにする薬を「最重要な薬」として、「あれだけは絶対にやめないでくださいね!」と、語気を荒げて強く言ってきた。

今回、その薬のせいで血を吐いた事、それ以来一切飲んでいない事をあえて黙っていた。結果、全ての数字がほぼ正常に戻っていた。

何も知らないその女医は、我々に笑顔で軽く「良かったですねぇ〜」と言って来た。もちろん、また薬を出してきた。まぁ、そりゃそうだ。健康を取り戻したのは「薬のおかげ」と思ってるだろうからね。つまり、ただの無知である事が証明されたわけだ。バーーーカ(笑)。

ちなみに、全てを黙っているわけではない。「食事療法をしている事」は言っているし、パーソナルでトレーニングをさせている事も言ってる。にも関わらず、薬をやめさせない。薬のお陰でここまで良くなったと本気で思っている。

…病気なのは、お前の方だよ。

再三言うが、彼女は「治らない」と言った。言い切ったんだ。なのに肺が全てオールグリーンになっている。そして、彼女の想像を超えて腎臓も心臓も回復した。そこに関して、何も言及しない(正しくは、『出来ない』)。

…黙って聞いていたが、医者ってのは誰でも出来るんだなぁと思った。

今度、アルバイトで雇ってくれ。

あんたらよりも遥かに多くの人間を救ってみせるよ。

…てな感じで、大丈夫でした。

心配してくれた方々へ。

おふくろからも、皆さんにお礼を言う様に言われました。重ねて、お礼を申し上げます。

ここまで来れたのも、応援して下さった皆さんのおかげです。皆さん無くして、今の私はいません。おふくろも然り、です。

ありがとう。




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