極私的・宇都宮ガイド
例年通り、盆は宇都宮に帰省した。現在は特別な事態だけれど、深く考えないことにした。新幹線はガラガラだった。
普段は一人でいるから人が複数いるだけで消耗したが、何かエネルギーが充填された気がする。帰省はサウナみたいなものだ。面倒な「関係性」のサウナでわざと疲れる。そして戻ってきて体を冷やすと、何かが変わっている。故郷には愛憎がある。懐かしい場所に戻って懐かしかった、というだけではない。強い言い方をすれば、帰省によって僕はわざと「傷つこう」としているのだと思う。ダメージを受けに