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事務所note:日本人全員に知って欲しい年金繰下げ受給によるデメリット

長生きすることと、政府がデフォルトする以外にも何か年金のデメリットがあるの?
と思った方は、是非見て頂きたいです。

いつも事務所noteをご覧頂き、ありがとうございます。

名古屋と札幌で活動している、
独立系ファイナンシャルプランナーのおさかべです。

私の自己紹介になります。

今回は、「日本人全員に知って欲しい年金繰下げ受給によるデメリット」
についてお伝えします。

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byおさかべ

結論:税金と社会保険料が年金の受取額を圧迫する

残念なことに、年金にも税金などが発生します

ちなみに、ここでいう税金とは、所得税、住民税。
社会保険料とは、国民健康保険料、介護保険料になります。

byおさかべ

※住民税、国民健康保険料、介護保険料は自治体によって税率や保険料率が異なります。

下記の計算は、あくまでも参考例になります(各個人の年金額により異なります)。

重要なことは、年金の額面ではなく手取りで判断するということです。

年金の総支給金額ー税金・社会保険料=手取り額

byおさかべ


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引用:日本経済新聞

65歳で年金収入200万円、税金・社会保険料を引くと、
手取り185万円になる方を例に計算していきます。

日本経済新聞

年金を繰り下げ受給するとどうなる?

仮に、この方が70歳までの繰り下げをしたらどうなるでしょうか?

byおさかべ
画像2
引用:シニアガイド

上図からもわかるように、70歳での繰り下げは年金額が42%アップになります。

つまり、年金額は200万円→284万円にアップします。

byおさかべ

しかし、重要なのは手取りの方です。

今回の計算例では、
200万円は185万円の手取り284万円は、
240万円の手取りとして計算します。

この場合だと、以下のようになります。

額面では、
200万円から284万円の42%アップ
手取りは、185万円から240万円で約30%アップ

結論としては、繰り下げで年金収入が42%アップできると思っていたら、
税金や社会保険料の関係で、年金手取りは約30%アップに留まるということがわかりました。

byおさかべ

年金の損益分岐点は○○歳?

長生きできるなら繰り下げた方が良いです

しかし、その長生きとは何歳までの話になるのか?

byおさかべ


画像3
引用:日本経済新聞

この図からもいえるように、65歳から年金受給をする場合と70歳から年金受給する場合、
70歳からもらったほうがお得になる年齢は82歳前後となります。

byおさかべ

そこまで長生きすれば、繰り下げた方がお得ということですね。

ちなみに、男性の平均寿命は81歳。

しかしながら、繰り下げたとしても、手取り額は思ったより増えていないという話です。

これを考慮すると、先程の65歳受給と70歳受給の損益分岐点は82歳前後ではなく、
88歳前後になります。

byおさかべ

2022年の改正では、75歳まで繰り下げることができるようになります。

その時の受給金額は、65歳受給と比較すると84%アップです。

しかしながら、65歳受給との損益分岐点は、額面で考えても90歳を超える可能性が高いです。

byおさかべ

ちなみに、現時点で年金の繰り下げをしている人は全体の1%~2%程度になります。

身も蓋もない言い方ですが、人の寿命は誰にもわかりません。

ご家族の健康状態と家計状況を踏まえた上で、
公的年金の繰り下げを判断して頂きたいと思います。

byおさかべ


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