63.覚えておきたい社会保障制度~年金②~
こんにちはmasayaです。
3週にわたって記事をお休みしてすみませんでした。また、妻の記事をたくさんの方に読んでいただいて本当にありがとうございます(むしろ私の記事より人気)。本人もとても喜んでいたので、妻に代わってお礼申し上げます。
今回は予告の通り、年金のことについて書きます。老後の心配が絶えない現代で、少しでも年金を増やす方法をご紹介します。
お時間があればご覧ください。
年金を増やす方法はフリーランス(国民年金)と会社員(厚生年金)で方法が違います。そして選択肢はフリーランスの方が多く、会社員は限られています。なぜなら、会社員は国民年金に厚生年金という上乗せ年金が最初からついているからです。
それでは、「フリーランス」と「共通」に分けて解説します。
◆フリーランス
① 国民年金の前納
前納とは、今後支払う年金をまとめて支払うことを指します。そして前納期間に応じて割引を受けることができます(最大で2年分)。
例えば、2022年の国民年金保険料は月額16,590円。これが1年前納で3,530円、2年で14,540円安くなります。
➁付加保険料
毎月の国民年金保険料に400円を追加で支払うことで、65歳から受け取る年金が月200円増えます。せっかく支払ったのに少なくなってない?と思うかもしれませんが実はそうではありません。200円×支払った月分が毎年の年金額にプラスされます。
仮に20歳から60歳まで毎月400円を追加で支払った場合、総額は192,000円です。それが65歳から毎年96,000円プラスになって受け取れるので、2年で元が取れます。こちらは市役所の年金課で伝えるとすぐに追加できます。
③国民年金基金
国民年金の加入者が厚生年金の代わり(のようなもの)として利用することができる年金です。支払った保険料は所得税から控除(安くなる)され、65歳から受け取れます。
一生涯の年金が基本ですが、期間限定の年金を選ぶこともでき、いろいろな幅があります。ちなみに、付加保険料と一緒に加入することはできません。また、後で説明するiDeCoと併用することができますが、掛け金は2つ合わせて、最大で月68,000円までです。
◆フリーランス、会社員共通
①年金の追納
保険料が免除されている場合は、さかのぼって支払うことができます。特に大学に通っていた人は「学生納付特例」という保険料の免除制度を使っていることが多いので、ねんきん定期便などで確認してみてください。ただし、支払うことができる期間は今から10年前のものまでです。
②iDeCo
基本的にほとんどの人が利用することができるのがiDeCoです。国民年金基金と同じく上乗せの年金で、支払った保険料は税金から控除されます。
受け取りの期間は一生涯か期間限定を選ぶことができ、商品もたくさんの種類があります。かけ金は保険証の種類などで変わってくるので、公式のHPをご覧ください。
国民年金基金との違いは将来受け取る年金が、自分の判断次第で変わるところです。いわゆる投資商品なので、若干のリスクはあります。金融機関で手続きができますが、手数料がかかってくるためネット銀行がおすすめです。
③個人年金保険
保険会社が販売している商品です。60歳や65歳などの年齢から受け取ることができ、支払った保険料は一部が税金から控除になります。
最近は円をドルなどにして運用する商品が主流になっているので、受け取り時に円高になると受け取り総額が支払った金額を下回ることもあります。
私のおすすめは、共通なら「年金の追納」と「iDeCo」。フリーランスであれば「付加保険料」と「国民年金の前納」です。
新しく商品を追加するのもいいですが、運用で利益が出るかどうかは分からないので、まずは普通の年金をしっかりと支払うのが先決だと思っています。
これ以外にも年金の繰り下げ受給という方法もありますが、これは受け取るタイミングで決めるものなので割愛しました。
いかがでしたでしょうか。今回ご紹介したのは一例ですが、知識として頭の片隅に置いていただけると嬉しいです。この記事を読んで、少しでも年金への不安が軽減したら良いなと思います。新しい情報や制度などがあればまた記事にします。
次回は社会保障を一時お休みして、ここ最近の近況を書いていきたいと思います。
それでは皆様、健やかにお過ごしください。
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