股関節77 人工股関節置換術とカップの固定方法2
おはようございます。
いつもどんな画像をアップするか悩んでいる塗山正宏です。
今回のテーマは
人工股関節置換術とカップの固定方法2です。
以前の記事で人工股関節のカップを固定する際に、スクリューを使うかどうかについて触れました。
今回は実際にどうやって、セメントレスのカップを固定しているのかについて説明したいと思います。
まず、骨盤のなかの寛骨臼の直径は約50mm(約5cm)くらいの大きさであることが多いのですが、仮に直径50mmのカップを骨盤内に設置するとしましょう。
その場合は、寛骨臼の中を49mmの半球状になるように骨を削ります。
あえて予定カップサイズの1mm程小さく削るのです。
49mmの半球状の穴が削られた骨盤内に、1mm大きい50mmのセメントレスカップをハンマーを用いて骨盤に打ち込みます。
金属ハンマーでガン!ガン!ガン!と・・・笑
そうすると、骨盤の削られた半球状の部分に1mm大きいものが強い力で打ち込まれると、プレスフィットと言ってカップが骨盤の中にがっちりと固定されてしまうのです。
一度固定されてしまうと手の力では簡単に動かせません。
カップを動かそうとすると、骨盤ごと動いてしまいます。
それくらいしっかりと固定されてしまいます。
セメントレスカップの初期固定がきちんと得られれば、3か月程度するとカップに骨が入り込み、骨盤とカップが一体化してしまいます。
骨とインプラントが一体化してしまえば、もう簡単には取れません。
という感じです(笑)
以上、簡単ではありますがカップの固定方法についてでした!
本日のまとめ
カップが骨盤にプレスフィットされたらもう動かない!
「ハンマープライス!」
とんねるずの生ダラを毎週見てた世代の整形外科医の塗山正宏でした。
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