股関節53 特発性大腿骨頭壊死症に対する人工股関節置換術
おはようございます。
普段野菜を出来るだけ食べるようにしている塗山正宏です。
今回のテーマは、
特発性大腿骨頭壊死症に対する人工股関節置換術です。
変形性股関節症に対して人工股関節置換術を行うのと、特発性大腿骨頭壊死症に対して人工股関節置換術を行う場合には、ちょっとした違いがあります。
特発性大腿骨頭壊死症の特徴として、術前にあまり脚長差がない場合があります。
反対に変形性股関節症の場合は軟骨が摩耗しているため、脚の長さが短くなっていることが多いのです。
人工股関節置換術を行う際に、筋肉や腱、靭帯などを切るアプローチの場合、股関節の安定性が落ちます。
そのため股関節の安定性を保つために、脚を伸ばすことによって筋肉の緊張を保ち、関節の安定性を保てるようになるのです。
しかし、
特発性大腿骨頭壊死症の場合に、脚を伸ばしてしまうと反対の脚よりも長くなってしまいます。
手術をして痛みが取れるのはいいのですが、脚の長さが違ってしまうと歩行時のバランスが悪くなります。
私が普段行っている筋肉や腱を切らない人工股関節置換術(仰臥位前外側アプローチ)の場合は、脚を伸ばさずに股関節の安定性を保ちやすくなります。
そのため、特発性大腿骨頭壊死症に対して、仰臥位前外側アプローチは脚長差を揃えるのには有利な手術方法なのです。
本日のまとめ
特発性大腿骨頭壊死症に対して人工股関節置換術を行う場合には、仰臥位前外側アプローチがオススメ!
「腹筋を鍛えるのに有効なプランク!」
コンビニでは楽天PayかPayPayを使っている整形外科医の塗山正宏でした。
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