2021年12月11日「田原書房」が開店しました
僕の周りでは、空前の出版ブームです。
そのきっかけになったのは、アマゾンのオンデマンド出版サービス。ワードの原稿を流し込んで簡単に安価でオンデマンド出版が可能になり、誰もが「自分出版社」になれる状況がいきなりやってきました。
橘川さんが、この状況に興奮して、2-3日に1冊のペースで本を出版しているのを見て、突然、インスピレーションが降りてきちゃいました。
知らない本と出合う価値
そのインスピレーションというのは、誰もが出版できる時代になれば、世の中に溢れている本の中から、どうやって自分にとって読む価値がある「知らない本」と出会うのかというのが次のテーマになるってこと。
長らく「売れる本を並べる」というのが書店の当然の戦略だったと思いますが、「すでに知っている本」を買うのであれば、アマゾンで注文すれば翌日に届く時代に、あえて書店に行って購入する理由は何か?という問いを突き付けられる時代になってきました。
あえて書店に行く理由の一つは、「まだ知らない本」と偶然出会う可能性があるからだと思いますが、アマゾンの登場によって、まさにそこが差別化ポイントになってきているのだなと。
自分が興味があるコーナーに行き、パラパラとページをめくっていたら、思いがけずにすごい本に出会ってしまった!という体験が生まれれば、その体験を求めて書店へ訪問する意味が生まれますからね。
実際、「知らない本と出会う価値」に焦点を当てた書店もすでにあるみたいですね。
このような書店では、キュレーターが世の中の様々な本に目を通し、読者と本との出会いを演出しているのだと思います。
オンライン自分書店
ここまでは、ちょっと考えれば分かることで、今回、新しく考えたことじゃないんですが、「自分出版社」が現実化したことで、その次が見えてきたんです。
「自分出版社」が実現すると、プロのキュレーターも追いつかないペースで、次々と書籍が出版される状況になるということを実感しちゃったんです。
一人ひとりが自分の発見、想い、作品などを書籍として発信し、相互に受信する時代がやがてやってくるでしょう。特定のプロがキュレーターとして活躍する状況がは、あくまでも過渡期で、その次にやってくるのは、「一人ひとりがキュレーターになる」時代ではないだろうかと直感してしまったのです。
誰もが、「自分出版社」を立ち上げて著者として発信し、読者として受信し、さらに、自分の読書経験を整理して「自分書店」を立ち上げる時代の到来を予感してしまったのです。
本を出版しても、書店には置いてもらえないって嘆くのではなく、「自分書店」に並べていく。有名じゃないけれど、自分に影響を与えた本を「自分書店」に並べていく。友達に「自分書店」を見せれば、自分がどんな本を読んできて、どんな本から影響を受けてきたのかという思考の背景を伝えることができる。
そんなことを妄想していたら、「自分書店」って、すごい可能性あるじゃん!
と思ったので、Miroを使って『田原書房』を一気に作ってしまいました。
まずは、店主挨拶をお聞きください。
まだ、立ち上げて3日間しか経っていないのですが、実際にビルをレンタルしたりするのとは違って、上にも、横にも、スペースを拡張するのが簡単なので、あっという間に7階建てになり、かつ、隣に別館もできてしまいました。(笑)
Miroのスペースは広大なので、いくらでも建て増し可能です。街ができていってしまう予感もあります。
すごい勢いで拡張しているので、あなたが、この記事をご覧になったときには、さらに大きくなっているはずです。
『田原書房』はこちらです。
開店祝いの花輪をいっぱいいただきましたw。感謝。
『田原書房』は、誰もが「自分書店」を持ち、自分が読んできた本、おすすめの本を周りに報告する時代の一号店です。