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エッセイ

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木幡が時々、自分の奥底で思うことを言葉に書き出して綴ります。
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記事一覧

やわらかく、しなやかに。僕たちの言葉を発露するためには

年が明けて2025年。気づけば、今年で30歳になる。 「30年もこの世の中に住んでいるんですねえ…

「はじめての海外」とコンプレックスの回顧録

はじめて、について考える。 先日はじめて海外を訪れた。出張でタイ・バンコクに4日ほど滞在…

希望を凌駕するあまりに大きな絶望

生きていて、想いに共感して応援したいひとはいる。 例えば政治の話。先日、とある地方の市議…

言葉が浮かばない、聴こえなくなるとき

ときどき言葉がさっぱり浮かばなくなるときがある。 自分が何を考えているのか、何が好きなの…

地元への帰省、衆院選、眩しさetc.

今週、地元の宮城に帰る。金曜日から月曜日までの4日間、仙台で開催されるマラソンに出るつい…

仙台にまつわる、10年くらい前の記憶

最近、仙台で過ごした学生時代のことをよく思い出す。 長いもので2014年〜2021年まで7年間大…

戦友とは"翼"を授けてくれる人たち

29歳になった。自分が20代最後の1年を迎える、というかあと1年で30歳になることを未だ信じられずにいるけれど、数字だけは順調に積み重なっていく。 誕生日を迎えた今週、2つの朝ドラを見終えた。一つは今期の『虎に翼』。もう一つは3年前に放送された『おかえりモネ』。感想はSNSに洪水を起こすほど流したので割愛するが、どちらの作品も20代最後の1年を迎えた自分にとって今後の羅針盤となり得る物語だった。 人生はドラマではない。劇的な展開があるわけでも、岡田将生も坂口健太郎も目の前

ものさしの外に触れた旅

2週間前のこと。友人を訪ねて、山形県酒田市へ旅行にいってきた。 2日間の滞在でいろいろと感…

300

静寂に身を浸すことで感じられた「小さな声」

ときどき自分の声が小さすぎて聞こえなくなるときがある。 綺麗だと感じていたものへの確かな…

2024.04.07

昨日、吉祥寺を友人に案内してもらった。先日、関東での暮らしも4年が経ったと書いたがまだま…

天狗だったあの日の自分へ

以前から気になっていた『大学1年生の歩き方』を読んだ。ちょうど明日から4月。この土日に街で…

2024.03.24

遠くへ旅をすることが好きだ、と気づいたのはここ最近のこと。多くのひとが言うような現地のこ…

2024.03.20

Google Photoを遡っていたら、3年前の今日が鶴見に引っ越した日だったらしい。休学時代の1年も…

2024.03.17

自宅の鍵を失くした。昨日の夜、部屋の前にやれやれと思って辿り着きポケットをいくら探しても鍵がない。リュックの中に入れたのだろうかと思い手を入れてみるものの全く出てこない。 しまった。時刻は23時を回ったところ。不運なことに大家さんの電話番号をスマホに記録していない。不動産屋の営業時間もとうに過ぎている。扉の前で血の気が引いた。ここに帰ってくるまでに寄った店のほとんども営業が終わっている。 どこにも連絡がとれず、しばらくアパートの前の道路に佇んでいたが、このままだと野宿かフ