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わたしの好きなガストの施策をまとめてみたら、行きたくなった
最近、記事を書くことを怠っていたので何を書こうかなと思っても、なかなか書きたいものがないなーと。
そんな中、青い鳥さんがステキなさえずりを届けに来ました。
好きになってもらうマーケティング活動の好事例。コツコツと双方の距離を近づけ、じんわりと気持ちを育む奥ゆかしい取り組みだけど、マーケティングとは時間のかかるもの。
— よしだけいすけ🍴マーケティングの人 (@ruiji_31) February 19, 2020
観光客を35倍にした熊野古道の完璧なコンテンツマーケティング https://t.co/SnT4U2eRPw
なにがステキか、もうお分かりいただけたでしょう。そうです。
よしださんです(記事は記事ですごくおもしろかったです)
だいたいわたしがツイートすると1~3番目にいいねをくれるあのよしださん
「すかいらーく マーケティング」の画像3番目に出てくるあのよしださん
最近、引っ越した先の駅のすぐ隣に店舗があって、そこによく行くようになり、カクテルでパーティーするくらいよしださんを目にする機会が増えました。
(何回お名前をお呼びしたでしょうか)
そんなこんなで、よくガストに行くようになって、メニューを開いては
「今日は何を頼もうかなー」とルンルンしていました。小学生が攻略本を開いている感覚でしょうか。ちなみに私は攻略本は見ない派でした。スーパーマリオブラザーズでも全面丁寧にやり遂げ、クッパは頭を踏めば何とかなると思ったタイプ。
そんなマリオとガストが好きなだったんですが、ふと思ったんです。
「なんで、ガストを好きになったんだろう?」と。姫が毎回さらわれてしまうピーチ城の警備体制くらい謎が浮かびました。
そして、よくよく考えてみると私がここまで良い印象を持っていた理由は「そういえば、ガストって施策おもしろかったな」というものでした。
というわけで!振り返りも含めて好きになったきっかけのマーケティング施策を個人的にまとめてみました!
今でも見ると衝撃が走るくらいに面白い広告
これを青い鳥さんが届けてくれたときは、思わず「ソウクルカァァ...」と感心しきりでした。
これの何に感心したかと言えば、まさに「戦略だ」ってところです。
「クリスマス」ってどこもカップルなどに向けて、来店の意欲というか機運が高まっていて価格帯やブランドのイメージとしても
「クリスマスにもぜひ利用してね!」
のメッセージは確かにハードルが高いと感じます。
だからこそ、ガストは戦わないことを選んだのかなと。そして、そこが秀逸だったなと。激戦区の24.25日ではなく、そこと比べるとまだ青い海が広がる26日のポジションを上手く取りに行けたことが素晴らしいなぁ感じます。
これで効果があったのか!みたいな話は、数値を追うこともできないので何とも言えないですが、
秀逸だと感じた
— エクスコア マーケ部 (@xsc_marketing) January 21, 2020
縦型動画でバズったガストのクリスマス広告です🎄
デートも出費も普段の日常に戻ることを
ガストで提案していますね💸
「気軽に楽しく過ごせる価格」と打ち出して
最後に彼女の笑顔がPricelessなのはズルイ笑 https://t.co/hYcE8JyuLa
去年のクリスマスに強烈なインパクトを与えたガストの広告。
— 酒井琢磨 / スポーツ⚽️マーケ🖌 (@tyotu) December 24, 2019
自虐満載の粋なクリエイティブですね。#広告#デザイン#クリスマス
pic.twitter.com/KxW9PYFhRD
少なからず今でもこういった盛り上がりを見せていることを踏まえれば、Twitterユーザーに強烈に印象を残せたと言えるのではないでしょうか。ということは、来店には少なからず影響があった可能性も高いと考えられます。
来店動機は作る!
続いてはこちらのママ向けの施策。
以前からガストを利用してくれているママたちの利用動機以外にもガストを選んでもらえる、来店してもらえる動機を作ろうといったもの。
これは考え方が好きだなーと感じたので、今回入れさせていただいたのですが、自社プロダクトとかって結構想定される利用シーンとか状況が現場などを知っていればいるほど、固まってしまうことって多いと思います。
けれど、「まだ何かある」マインドで取り組む姿勢がとてもステキだなと感じました。
しかも、ユーザーインタビューから課題などを見つけて、訴求ポイントも抑えるのはアプローチとして非常にキレイだなぁと。学び多いなぁと赤べこ状態でした。
結果としてもサービスや施策に使った動画の好感度が約7~80%と高い数値を出していて、ファンを作る施策として非常に大きな成果を挙げることができたのではないでしょうか。
ペイペイのような楽しさがそこにあった
最後は「ごちガスト」!こちら、知っている方は多いかもしれませんが、とても面白い施策でした。
当たったー!でも
外れたー!でも
どちらであってもSNS上で発信する理由になるので、口コミがいくつも醸成されます。それがガストに行きたくなるような口コミなのかと言えば、全てそうとは言えないでしょう。
(さらに、外れても美味しそうな飯テロが仕掛けられています)
うちもごちガスト、当たってた!
— ま り (@marilynakao) September 16, 2018
うちの30分ほど前の人も当たってたし、今日はこの店舗、大サービスデーかしら?
…でも、こんなとこで運使っちゃったよ。
このままもっと引き寄せなきゃ。#ごちガスト pic.twitter.com/V9a6m6eorZ
今更ながらの初函館ガスト(〃艸〃)
— ぷ〜 (@2000Miffy) September 18, 2018
食べ切ったら🍇のデザート食べよう‼️って思ってたのに食べ切れなくて手伝ってもらったから断念_| ̄|○ il||li
ごちガストも外れた('・_・`) pic.twitter.com/enZy9YYu6C
ですが、その期間中は話題になり続けていることを加味すれば、外食の選択肢の一つに入ることに効果を与えていると言えます。
しかも、これは仕組みも結構秀逸だなと感じていまして、
レジ前に行ったところで、ルーレットを回してごちの判定が出るようになっています。
上記の記事の中でも、ドキドキ感とコミュニケーションの増加について触れられていますが、単純な外食体験で終わらせないところに秀逸さを感じます。
当たったら嬉しいし、普段とは違った体験を味わえるのは言わずもがな、外れた場合でも普段味わえないようなドキドキした気持ちをそのまま持って帰ってもらえるので、家庭内や友人内での会話の時間を「ガスト」に割いてくれることになります。
通常の外食体験と比べても、普段は出ない文脈でガストについて話をしてくれるかもしれませんし、それによって好意的な印象を持って、外食の選択肢に入るための予選を戦わずに、本選行きのシード権を獲得できるかもしれません。
まさに、これもまた戦わずして勝つことができる「戦略」ではないでしょうか。
SNSなどのネットの口コミも形として残るので非常に大事ですが、現実での会話・口コミを占有しやすくしているのは自社を選択してもらう方法として重要だと思います。
まとめ
わたしの好きだと感じた施策をまとめてみましたが、施策をして人を呼んだ後のコンテンツ、つまり商品に魅力があるからこそ通用するものです。もちろん、どの施策についてもそうですが。
商品に力を入れた上で、こういった施策を行えば、好意的なUGCもしっかり発生するし、他社と戦う回数を減らすこともできる。まさに素晴らしい戦略だと感じました。
一般好きになる経緯としては非常に稀なケースだと思いますが、マーケターが好きになる経緯としては大いにあり得るものではないでしょうか。
とりあえず、ガストのパスタ食べるか。