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2023年 今年読んだ本 ベスト3+1

2023年もたくさんの本を読むことができました。
その時に興味があったテーマの本、藁にもすがる思いで何かを求めた本、ふと見つけた本。読んだ本の履歴を見ると、この一年の色々な出来事や考え、悩んだことや、勇気をもらったことが、頭の中を駆け巡ります。

今年も今年読んだ本の中から、自分にとって印象的だった3冊+1を、自分の今年の出来事や記憶と重ねながら紹介したいと思います。

なお、昨年2022年に紹介した本はこちらです。よろしければ、ぜひこちらもご覧ください。


頭のいい人が話す前に考えていること

ちょうど会社の戦略発表会資料を作成していたGWに読んだ本です。
日々、会社のエグゼクティブと議論をする中で、どうしたらもっと信頼を得ることができるのか、何かそのヒントがこの本にあるのではと思い、読みました。

「頭がいい=知識がある、明瞭かつ正確な示唆をくれること」と自分主語で考えてしまうがゆえに、自ら学んだ知識を「提供する」「教えてあげる」ことで、ブレインとして認められたいと考えがちです。自分もやりがち。しかし、この本では「頭がいいというのは他人が決めること」と断言していてくれます。相手の思考を整理し、言語化してあげることで、相手の承認欲求を満たしてあげる人こそが相手にとって頭のいい人である、という考え方は目から鱗でした。

人はちゃんと考えてくれる人を信頼する。日々接している方々だからこそ、丁寧なコミュニケーションが重要だと、非常に参考になる本でした。
自分も、信頼される参謀でいたい。

とにかく仕組み化

今年は、従来の「社長室」の業務に加え、「AI推進室」の室長に任命いただき、AIビジネスを推進してきています。

これでも新技術のビジネス立ち上げをやってきましたが、今回は今までとは少し立ち位置を変えた立場として取り組んできました。本当に刺激的で面白い毎日をおくれています。その一方で、自分は本当に「仕組み化」づくりが苦手だなと悩み苦しんだことも多かった半年でした。そんな自分を変えないと、と思って手にした本。

「替えのきかない人は今に位置にとどまる」、「歯車として機能する人は人の上に立てる」、何より「あなたがいないと困る、は麻薬である」という冒頭から、胸にグサリとする言葉ばかりで、「仕組み化」から目を背けようとすらしていた自分にはあまりにも図星でつらくて、読むのをやめようかとすら思ったぐらい強烈でした。同時に、自分自身が、組織にとっての悪になっているのかもと感じ、恐怖すら感じました。

そんな気づきをくれた本。まだまだ道半ばではありますが、きっとこれからも自分のバイブルになってくれるであろう本です。特にプレーヤーだった方がマネージャーになったときにぜひおすすめします。
「仕組み化」やっていくぞ。

大人の「非認知能力」を鍛える25の質問

今年は、セミナーに登壇する機会を多くいただいた年でもありました。同時に様々な方に、自分のこれまでの経歴に興味をもっていただく機会が多くありました。そんな時、ふと改めて自分のキャリアについて考えた時に図書館で見つけた本。

キャリアは偶発性の連続であるという「計画的偶発性理論」に基づき、この偶発性を計画的に重ねていく土台となる「非認知能力」を高めていくべきという内容です。

考えてみると、キャリアなんて偶然の連続かもしれません。ただ全くの偶然かといわれると何か違う。偶然をチャンスに変えていく力。その偶然を見逃さない能力。何より、偶然を計画的に自ら設計して積み重ねていくことで、自分のキャリアをよいものにしていこうという考え。
何が起こるのか先が見えない中で、こういうキャリアの考え方も、すごくポジティブでいいですね。
偶然をもっと広く、もっと高く、積み重ねていこう。

アフリカの角

もう一つの印象に残った本。
学校の国語テストの問題文がすごくよかったから聞いてほしいと息子にいわれ、息子が音読してくれた物語。谷本美弥子さんの「アフリカの角」という物語です。

ソマリアの事実に基づいた親子の話なのですが、息子の話を聞いているうちに、本当に涙が止まりませんでした。命の大切さ、食べ物の大切さ、そして何より家族愛。

今年一年は仕事においていろいろな変化や新たな挑戦があり、一生懸命もがいた一年でした。楽しくて充実してたけど、苦しいことも多かった。そんな時に支えてくれたのは、仲間であり、そして家族でした。本当にみなさんには感謝でいっぱいです。
そんな多忙な折に、ふと息子が読んでくれたのがこの物語でした。一番大切な家族をもっと大切にしないといけないと、ふと自分を立ち止まらせ、自戒の機会をくれました。息子にも感謝。
来年はもっと家族を大切にしよう。

最後に

以上が、今年、特に印象に残った本、3冊+1です。
今年も新しいチャレンジを短期間で経験し、今までの領域とは異なることを経験しました(しています)。本当に充実しています。同時に今年も、本当に悩み、考え、苦しみ、同時に多くのことに気づき、本当に多くの皆さんに助けていただきながら、たくさん学ぶこともできました。結局、これらの本は、そんな変化に直面して悩んでもがいた時に、何らかの光を与えてくれた本ばかりです。新しいチャレンジがなければ、もしかしたら読まなかった本、なのかもしれません。そういう意味では今年もたくさんの本と出会うことができ、そして多くの本から新たな気づき、新たな学びをもらえたことに本当に感謝の気持ちで一杯です。
そして何より、多くの場面で助けてくださったり、支えてくださった皆さんにも本当に感謝です。ありがとうございました。
特に家族には、いつも本当に心身ともに支えてくれて、本当に感謝です。ありがとう。

来年もまた、多くの本から学びたいと思います。
同時に、出会ったことのない本にまた出会えるように、家族との時間を大切にしながら、新しいことにチャレンジしていきたいと思います。




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