日常を写真で残すということ
こんにちは、masato_aです。
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人生にドラマが始まる瞬間はあるのか
社会人になってからの毎日は、まるでタイムラプス的な速度で過ぎていく。
今年で社会人5年目になる私。
小学校でいえば高学年。高校や大学だとすでに卒業式ですらとうの過去になる程の年月。
人生100年と言われる時代。たった5年と言っても貴重な時間には変わりない。
日々過ごす日常生活をどれだけ記憶に留めているのだろう。
朝起きて、昼間は仕事をして、夜眠る。ルーティンのような毎日と誰にでも平等に与えられる休日。
毎日が刺激的な日々だとどれだけいいだろうと思う日もあるが、数秒後にはそんな毎日はやっぱり疲れるなと考えてしまう。
その代わりとは言ってもなんだけど、私はカメラを手にした。
刺激的な毎日を求める代わりに、少しでもこのルーティン化された明日にでも忘れてしまうような毎日をカメラというフィルターを使って記録したかった。
エゴ的で恥ずかしく大それた考えだけど、”私が生きた証”を残したかったのかもしれない。
人生、いきなりドラマみたいな急展開で怒涛の日々になることは滅多にない。でも傍から見ると「お前の人生楽しそうやな」とか言われたいのが、常である。
ドラマは始まらなくても、ドラマだと言われたい。結局エゴと承認欲求の塊なんだ。
むしろ青春は大人になってから始まる気がする
「学生の頃に戻れたら」「あの時に戻れたら」よく耳にするこんな話題。(最近はあまり聞かない)
正直この手の話題はキライだ。戻りたい日々なんてない。むしろ消し去りたい、無かったことにしてほしい時間しかない。
多くの人は学生の頃、自分が主人公だとどこか思っていて、気が大きかったんじゃないのだろうか。今思えば思い切った行動や耳を塞ぎたくなるような恥ずかしい発言を連発…。
人生は失敗だらけだ。でもそのおかげで今の私があるのかもしれない。
そんな失敗だらけの人生に戻り、成功の日々に書き換えてしまうと、一体どうなってしまうのだろうか。想像もできない。
学生の頃は狭い世界で生きている。社会人になると人間関係も生活範囲も一気に広がる。
(お金があると人間ってすぐ変わるのだと思う。)
私自身は、大人になってからが楽しい。
と言っても特段友達が増えたりなんてしてない。むしろ減る一方だ。
カメラは理由の一つでもある。クソみたいな人生の毎日も写真で見る毎日はなんだかエモーショナルな気分にさせてくれる。
社会人になるとお金が稼げるようになる。そのお金は私の知らない世界を知るためのお金にした。
カメラを片手に旅をする。その場限りの出会いがちょうど良いのかもしれないし、よっぽど今の方が青春しているような気がする。
カメラマンじゃなく、写真家もしくはフォトグラファーと呼んでくれ
カメラを始めて、SNSに時折アップするようになった。数少ない友人より、どこか知らない国の人たちからたくさんのハートが送られる。
たくさんのハートは、もっと上手くなりたいと思わせる。そしてなぜか徐々に一端のアーティストぶるようになる。
嬉しいことに撮ってほしいと言われることもたまにある。写真うまいねって言われることも増えてきた。
「カメラマンよろしく!」と「飲みいく?」ぐらいのテンションだ。
せっかくのお願い、無下にするわけにはいかない。もちろん滅多なことがない限り、撮影に行く。
カメラが仕事ではないしもちろんプロではない。だけど、上手くなるためにそれなりに勉強もしているし、写真教室にいったりもする。
その辺にいるちょっと一眼レフ買ってとりあえずボケ写真撮ってはドヤ顔してるやつと同じにしないでほしい。
カメラマンという言葉には、本来上も下もないけれど、なぜか安く見られている気がする。
私はこんな記事書くぐらいだからきっと活字を受け入れるタイプなのだろう。だからこそカメラマンでもなくフォトグラファーでもなく、写真家と呼ばれたい。
と、今日も心の中で叫び続ける。
出かけても撮らない日なんてザラだ
昔から家に一日中入れないタイプでとりあえずなんの目的もなく、車を走らせることも度々あった。大体結局家でゴロゴロしといた方がよかったなとか思う日が多い。
そんな時もとりあえずカメラは持っていく。ビビッときたらとりあえずその辺に車を停めて撮ったりすることもある。
自分が好きだから撮ればいいと思う。それが共感されれば、やがて表舞台に立てるようになる。
写真というのは一つの表現方法だ。自分の感性を出していけばいいのだ。
写真を撮る理由ってなんだっけ。そう、あくまで毎日の記録なのだ。ただ自分が好きだと思う瞬間を記録しているだけ。たまたま今日はnoteにこんな戯言を書いている日なのだ。
自分の過ごす毎日の景色が少しでもよく見える写真が一年に一回でも撮れたら満足だと思っている。
今日も私はカメラを片手にどこか旅をする。
撮りたいと思った時には充電がない時もある。
カメラで撮るか記憶に残すか(忘れる)。それは気分次第なのだろう。
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masato_a