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ビースティー・ボーイズに学ぶ「新しいスタイルの作り方」

「ヒットの法則」シリーズ。
今回はビースティー・ボーイズ、というのはアイキャッチで、、
そのサウンドを作ったプロデューサーの「リック・ルービン」による
「新しいスタイルの作り方」を紹介。

日々、創作活動をしている人には参考になる事例だと思います。

見た目はともかく超大御所プロデューサー、リック・ルービン

といっても、方法は非常に簡単で、、、
「2つのジャンルを掛け合わせる」だけ。
言ってみりゃ「カレーうどん」商法です。
既存のものを2つ組み合わせて新しいスタイルを創作。

実は明治時代後期にはあったカレーうどん

「なんだ、そんなことか」と思う人も多いかもしれません。
というのも、音楽だと今では当たり前の方法ですからね。
ただ、その方法を確立した元祖的存在だと思ってください。


リック・ルービンの場合は80年代において既に人気ジャンルの「ロック」と、少しずつ盛り上がりを見せてきた「ラップ」を混ぜて新しいスタイルを時代を創りました。

それを象徴する2つの代表曲を紹介しましょう。

1曲目はRun-D.M.C.による「Walk This Way(US:4 UK:8)」
ロック・バンド「エアロスミス」による1975年楽曲のカバーです。
1986年5月15日発売のアルバム「Raising Hell(US:3 UK:41)」に収録。


原曲はまだラップが確立していない1975年に、ドラマーの経験もあるヴォーカルのスティーヴン・タイラーが「言葉をパーカッションの要素として使うのが好き 」ということからこのメロディーになったようです。
そこに目を付けたのがリック・ルービン。
原曲はこちら ↓



2曲目は、ビースティー・ボーイズ「Fight for Your Right(US:7 UK:11)」
上の「Walk〜」と同じ1986年の11月15日に発売されたデビュー・アルバム「Licensed to Ill(1986 US:1 UK:7)」に収録。
米ビルボード200チャートでラップレコードとして初めてアルバムが1位になりました。

今でこそ、ロックとラップは当たり前なので今これを聴いても「そんなに凄いの?」と思うかもしれませんが、それはこのスタイルが現在スタンダードだから。 当時としてはホント凄かったんですって!(声を大にして)

この発展形が1991年にメタル・バンドのアンスラックスとヒップホップ・グループのパブリック・エネミーが組んだ「Bring The Noise(UK:14)」でしょう。


というように、既存のジャンル2つを掛け合わせると新しいスタイルが生まれるのは昔からあると思いますが、それをより具体的に体現したのがリック・ルービンでした。 

その後だと、クラシックとポピュラー・ミュージックを掛け合わせた
サラ・ブライトマンも1990年代後半に世界的ヒットに。
当時、CD屋に勤務していた自分はヨーロッパで大ヒットしている情報が入りこの「ニコイチ」(2つを掛け合わせる)スタイルは絶対日本でもヒットすると確信しました。
(日本だと平原綾香さんが「ジュピター」で上手いことやりました)
彼女は元々「キャッツ」などでも有名なミュージカル歌手でして、その楽曲を手掛けた夫のアンドリュー・ロイド・ウェーバーのミュージカル曲も非常にポップでロックな曲が多いから納得。

Time to Say Goodbye(with Andrea Bocelli)(1996 UK:2)


以上、「新しいスタイルの作り方」「2つのジャンルを掛け合わせる」
事例を音楽界から紹介しました。
アイデアに煮詰まっている人は、1つのジャンルにこだわらず色んなものを掛け合わせたら意外なヒット商品が生まれるのではないでしょうか。

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