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「営業」から見た人流の減らし方

今回は音楽の話ではないので、読んでも読まなくても良いです。


新型コロナの感染拡大の中、気になる言葉の表現がありました。

西村大臣
「帰省をして親族で集まる、同窓会で同級生が集まる、絶対に避けていただきたい」
尾身会長
「なるべく外出しないでいただきたい。どうしても外出する場合でもその頻度をできれば5割に減らしてもらいたい」

これ、おそらく素直に聞く人はそんなにいないですよね(^^;;;

これで素直に聞いたら、人を動かす自分たち「営業」は不要になります。
「買ってください」「買います」ということですから。

人は基本、「指示」には反発したくなる習性があります。
親に言われる「勉強しなさい」が典型的ですね。
あとは「押すなよ」と言われると押したくなるダチョウ倶楽部のお家芸。
これを「心理的リアクタンス」といいます。



そういったことを踏まえ、どのように言えばよいのか。
ちょっと営業/心理学スキルを使って自分なりに考えました。
(文章に出てくる数字や言葉に科学的根拠はありません)


現在、全国で感染拡大が止まりませんが、もう外出してもいいです。
親族で集まる、同窓会をする。 私もしたいです。

ただ、それは同時にあなたの隣の人が感染する危険もご理解ください。
いつもあなたの横にいる人と過ごせない来年の夏。 
あ、それは想像しなくても結構です。

感染を抑えるためには人流を9月中に5割減らすことが必要です。
東大の試算では、できなかったら向こう3年間は普通の生活に戻れません。
しかし、できたら今年の忘年会は普通に開けます。
実際○○や○○(ライバル的な国名)は既にできたそうです。

とはいえ、5割という数字が無理なお願いなのは承知しています。
外出するかどうかは皆さんご自身で決めてください。

そこで、政府は以下の事を行います。
これまで何をやっても効果がなく、先進国の中でも最下位な日本でした。。
それを挽回します!

①親族の集まり、同窓会をオンラインで行った人には実施時に1人1万円分
 のデリバリーサービスを無料提供します。
②都道府県の人流データを毎日公表します。 東京など大都市は区別に。
 9月末までに人流が減った都道府県の住人には1位は1人30万円、
 2位は20万円、3位は10万円を配ります。

選択と行動はあなたの自由です。 
くれぐれも、決して無理はしないでください。


という感じかなぁ(^^;
どうでしょう。

これに加え、人流データの発表に基づき天皇、首相、大臣、自治体のリーダーなどが日々「数値的な結果ではなく、行動の褒め」と「感謝」を行います。
また、人流データはある程度区分けを細かくして強制ではない「競争」心理を働かせ、自分の属している地域をひいきする「内集団バイアス」を使います。

全体的な一番のポイントは「外からの指示(Have to)」ではなく「内からの欲求(Want to)」にしたつもりです。 

他にも文章の中にはスキルとして
「心理的リアクタンス」「カリギュラ効果」「プロスペクト理論」「やった未来、やらなかった未来」「権威付け」「BYAF法」「アンダードッグ効果」「報酬」「競争(内集団バイアス)」「目標のスモールステップ化」「結果ではなく行動を褒める」「感謝」
などを散りばめました。


というか、今の政治家さんは「言葉」や「心理」をわかっていたからこそ今の地位まで上り詰めたんじゃないのかな。
本来「人を動かす」プロ中のプロのはず。

それが「控えてください」「お願いします」って(^^;;;


言葉の力って凄いですよね。
駐輪場ではないところの自転車放置で困っている時に「置かないでください」と書いても効果がなかったのに「自転車捨て場」と書いたら一気に解決した、というエピソードが大好きです。

以上、今回は音楽の事ではなく「言葉・文章」について書きました。
もし「自分だったらこういうメッセージにする」があれば教えていただきたいです。



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