手段の目的化をマーケティング目線で考えてみた #思考整理
なんだか、”手段”をどう活用したらいいの?って議論が目につくなと思い、自分なりに目的と手段について少し考えてみた。
手段をどうやってビジネスに活かすか?というアプローチは、一時的に成功を生み出す可能性はあるけれど、長期的には続かないと思う。なぜなら、手段は常に進化し、常に代替品の脅威にさらされるため。
でも、手段が対処すべき目的を抑えておけば、現在使っている手段の行き場がなくなった時、次の一手を打ちやすくなるんじゃないだろうか。恐らく、手段ファーストの状態だと、手段の行き場がすぐになくなると思う。
少し具体的にドリルの話でたとえみると「ドリルで穴があくのがスゴイ!」っていう状態は、ドリルを購入した段階や、一通り穴をあけ段階までで、盛り上がりは消し飛んでしまう。
話を膨らませると、ドリルを買ったことに喜んでいる旦那は、妻から「なんで買ったの?」って問われたとき、正当な理由があげられず、しょぼんとすることになるんじゃないだろうか。
けど、このドリルを使うことで、
”部屋にマッチした安くてぴったりな家具ができる”だとか、
”自分達のリビングにぴったりな棚ができる”。
など、生活が快適になるイメージを伝えられたら妻は納得する可能性が出てきますよね。生活者の行動や生活、求めるものを軸にするとこのあたりが出てきやすいと思うんです。
これはマーケティングも同じだと思う。
SNSは”情報が拡散されるから”とか
”流行っているから”とか
そのあたりから入ると、いつかは手段を正当化する旅にでることになり、行き詰まってしまう。
例えば、生活者の購入の流れはこういう変化をしていて、SNSは日々の中でこういう理由で使われている。そんな生活者の暮らしのなかで、自分達のサービスを売るためにはこんな課題がある。
その課題なかでA課題を解決するにはこういう理由でSNSを使えばいいじゃないかと?と入ると、手段であるSNSが目的達成へのピースとしハマりやすくなり、かつSNS以外の代替手段をもつこともできるのではないでしょうか。
製品・サービスではないけれど、「マーケティング」もSNSやHPなどを手段としてプロダクト・アウト的な活用をすると行き詰まり、マーケットイン的な考え方にすると、目的に対しての手段の取捨選択ができるようになり、手段の目的化が防ぎやすくなるんじゃないだろうか?
その他に、AIやIoT、ビックデータ等も、”新しいテクノロジーだから使おう!”だと、どう活用したらいいのか発見できず、手段の袋小路に行き着いてしまうと思う。
テクノロジーはざっくりいうと何かのスピード早めることなる。
そのため、スタートは、使うテクノロジーが現状のどの課題を解決するもので、自分たちのバリューチェーンのどこの速度を高められそうか?からスタートすべきじゃないかと思う。
さらに、バリューチェーンの一部だけが最適化されてスピードが上がっても、他でボトルネックがあれば、そのテクノロジーは最大限に活用がされない。加えて、どこかがスピードアップするということは、大抵どこかの工程が遅れをとることになるので、全体感をとらえつつの他の最適化も必要になる。
いかがでしょうか?このあたり意見が違うとか、こういう見方もあるなどコメント頂けたら嬉しいです!