2023年ふりかえり
気がつけばこのnoteも2年ほどほったらかしでありました。。
色々あったのですっかりnoteのことを忘れておりました。。
(その隙に「しずかなインターネット」というサービスができたのでそっちにしょうもないことを書いてたりもしましたが)
前回は2021年を振り返っておりました。
じゃあ2022年を振り返るのかということになりますが、もう随分前だし2022年はあまり振り返りたくはないので振り返らず、2023年を振り返ろうかなと思います。(トップ絵は、会社のデザイナーさんが昨年の誕生日に描いてくれたリコリコのイラスト。とっても素晴らしくて超嬉しかったので使わせてもらいます。)
さて2023年。
PC/コンシューマ向けとしては4つのタイトルをリリースできました。そして、パッケージ版も。
PC/コンシューマリリースタイトル
DL版でリリースできたのは、以下の4作
ghostpia シーズンワン
ghostpia シーズンワンは、僕がパブリッシング事業を行おうと思ったきっかけの作品で本当に思い入れがある作品であります。
たしか最初に超水道チームと会ったのは2015年の東京インディーフェスだったかと思うのですが、その前年かな?に行われたghostpiaのクラファンに出資したのがご縁のきっかけだったかなと思います。
Nintendo Switchの開発ができるようになって、ぜひこの作品をSwitchで出したい!って思ったのがスタート。途中、このタイトルを制作するためのUnityノベルエンジンを作ったりとか色々と大変な開発でしたが、本当に良いものができたと思います。プログラミングは最初はローグウィズデッドのkoheiくんでしたが、途中hako 生活くんにバトンタッチ、そこからノベルエンジン「Novelarium」を開発しながら開発を進めていきまして、最初は単純にスマホ版+追加の5章という構成を、OPアニメーションとか、TVアニメのように各章の最後にながれるEDアニメつくったり、ゲーム内部のイラストやアニメーションや演出も大部分をブラッシュアップ。本当にすばらしいクオリティの作品になりました。昨今こういった純粋なビジュアルノベルゲームはどうなんだろうという不安もありましたが、リリースしてみればほとんどの方が好評のレビューを付けてくださって、一時は圧倒的好評という評価にもなるほど、本当に評価の高いゲームとなったと思います。
そして最近は中国などの海外でも反響が高まってきており、うちのゲームとしては異例の70%以上が海外の方の購入・・というゲームに。海外展開の第一歩となってほしいなと思います。
MINDHACK(アーリーアクセス)
MINDHACKは1章まではVODKAdemo?チーム単独で開発していたのですが、その後タイピング機能の強化や演出強化など色々とやりたいことが増えてきたためroom6のエンジニアがプログラミング部分を担当しています。まずは3章まででアーリーアクセス版をリリースしたところ、大変な反響。たくさんのハッカーたちが生まれまして、開発にも非常に熱がこもっております。ビジュアル面でもどんどんクオリティが上がってきており、ストーリーもこれからどうなるんだろうという感じで、完成版が個人的にも本当に楽しみなタイトルです。あとこのゲームは非常に女性ファンが多くて、イベントの時などには女性が列をなすほどで。これはほんとうに興味深いですね〜。フルバージョンのリリースはアニメーションや演出などにもすごく力を入れているのでまだかなり先になりそうですが、もう少しお待ち下さいね。
OU
OUは、G-MODE様からのパブリッシングとなるタイトルですが、開発全般をroom6が担当しております。この作品は「セパスチャンネル」「ちゅら島暮らし」などで有名なクリエイター「幸田御魚」氏の世界観・ストーリーやアートを余すことなく純度高くゲーム化したタイトルとなります。開発についてはroom6で行いまして、背景アートなどのアートはすべて幸田御魚氏のアナログ直筆での背景となっており、OUやサリーなどのキャラクターは幸田御魚氏のキャラクターデザインより、弊社所属アニメーターが手で1枚づつ描いた手付けアニメーションとなっています。(一部大きなボスなどはSpineアニメーションを使用)音楽は椎葉 大翼氏が全ての作曲を行い、ギターを中心とした生演奏のアナログテープによる録音を行っています。
とにかく本当に隅々まで凝りに凝りまくった作品で、今の時代の効率化とは真逆の手間の掛かっている作品ですが、こういった作り方でしか表現できない唯一無二のゲームとなったんじゃないかなって思います。プレイしてすぐわかる、みたいなゲームじゃないと思うんですが、クリアした時に押し寄せる感情も唯一無二のものとなっており、クリアした方はもう完全にOUの魅力の虜になっているんじゃないでしょうか。ぜひじーーーーっくりプレイしてもらいたい作品。夜中にじっくり一人でプレイする作品を集めた「ヨカゼ」レーベルらしい作品になったかなと思います。
和階堂真の事件簿 TRILOGY DELUX
そして最後は「和階堂真の事件簿」こちらはモバイルで3作品リリースされたサスペンスアドベンチャーのSwitch/Steamへの移植作。あらたに1シナリオが追加されてます。「TORILOGY」なのに4作入ってるやんけと突っ込まれましたが、たしかにな・・。TORILOGY+DELUXで4つということで。
こちらはモバイル版開発のモチキン氏とroom6とでタッグを組んで移植開発を行いまして、新規UIデザインなどもroom6で行ってます。
じつはこの3つばらばらの作品だったのを1つにパッケージングする、という作業なんですが、こちらの開発で使っている基本部分のアセットの関係で非常にめんどくさいことになっていたとのことでけっこう時間がかかってしまいました。ただようやくこちらも昨年完成しまして、リリースの運びとなりました。コンセプトは1時間で遊べるミステリー、ということでこのコンセプトがいい感じにハマり、配信者様などにたくさん実況していただいたりして、好調な滑り出しでございます。
パッケージリリースタイトル
そしてパッケージをリリースしたのはおなじみ
アンリアルライフ
こちらは2020年にリリースしたタイトルなので、3周年記念の企画として進めたパッケージ企画でした。DL版リリースしてから3年後にパッケージ?となるかなと思いますが、予約も非常に好調で、当初提案されていたパッケージの製造本数の2倍以上の受注となり、さらにそちらでも不足して追加発注まで。アンリアルライフの人気が伺えますね・・!
企画開始から発売までけっこうタイトなスケジュールだったのですが、なんとか頑張ってリリースすることができました。特に豪華版パッケージについては社内で企画・製造しておりまして本当に良いものになったと思います。
特典用の限定CD「Wolrd of the Mind」にはDIA氏のアレンジ楽曲や、本編ED曲を歌っている青柳舞さんの完全新曲!が入り、なんとED曲「お話の続きは、また明日」をはるまきごはんさんがアレンジし、ヴァーチャルシンガーのヰ世界情緒さんが歌うという豪華版。
限定冊子「ある放課後の因果論」にはシナリオhako 生活、漫画をイラストレーターHaる氏が描き下ろした短編漫画も収録。もちろん外装は「青い本」スタイル。店舗特典なども非常に凝ったものを作っていただき、こちらは流通のハピネット様が頑張ってくださいました。ハピネット様は本当に熱量やクオリティがすごくていつも本当に助かっております。。!
ということで、2023年は思ったより色々リリース出来た年でして、個人的に非常に満足度の高い1年だったかなと思います。noteなのですこし生々しい話をしますと、この事業の売上も前年度のだいたい3倍増くらいになりました。非常に成長してきてるなーとおもいます。引き続き頑張ろう。
モバイルタイトル
ローグウィズデッド
PC/コンシューマはそんな感じなんですが、昨年はなんといっても、久々のオリジナルモバイルゲームタイトルの「ローグウィズデッド」が大飛躍した年だったかなーと思います。リリースは2022年の9月で、リリース時から非常に好調な滑り出しだったんですが、2023年もその勢いのままに突っ走りました。
まずは7月には100万ダウンロードを達成!
そして9月に開催されたGoogle Indiegame Festival 2023ではTop3(最高賞)を受賞!!
そして年末には、Google Play Best of 2023インディーゲーム部門「大賞」を受賞!!!
夢かな?夢なら覚めないで・・・
なんというか、、、room6って今までは京都の片隅でいろいろ地面をはいつくばって頑張ってるが、こういう派手ななにかにはご縁の無い会社だと思っていたのですが・・・。お天道様は頑張りを見ていてくださってるのかもしれませんね・・。
・・いやいやお天道様のおかげではなく、頑張ってくれているスタッフのおかげですね・・・!ほんとうに感謝しかありません・・。
ローグウィズデッドは開発者としてkoheiちゃんが前に出てきてくれることが多いんですが、他のメンバーもすごくて面白いんですよね。。え、あのひとが!?みたいな人も参加してくれてたり。リリース前は3〜4人くらいで仕上げたゲームなんですがいまは関連スタッフは10名ちょいくらいでしょうか。こういう運営的なことをしているゲームとしては結構コンパクトかなと思います。なのでなかなか物量的に難しい場面もあるんですが、コンパクトなおかげで意思決定や進めていくスピードはすごく速いチームになってます。このあたりもお話したいなーいつか。
売上も、本当にありがとうございます。しっかり出ておりまして、当タイトルのおかげで色々とチャレンジすることも出来ております。ありがとうございますありがとうごいます。
2024年もまだまだ面白いゲームに成長していくと思いますのでよろしくお願いします。
その他の活動
ヨカゼナイト
あとあと、2023年も「ヨカゼナイト」を放送できました!
イメージイラストはことしも「むじ」さん。本当に素晴らしいですね〜。まさにヨカゼ。今年のテーマは「Lo-Fiラジオ」でした。
楽曲ははるまきごはんさん。いつもながら本当に素晴らしい曲ですね・・!
そしてナレーションは前回に引き続きヰ世界情緒さんに。ほんとうにヨカゼにピッタリの方なんですよね・・。声が良すぎる・・・。
ヨカゼナイトの紹介文章などのテキストは、じつはほぼすべてhako 生活くんなんです。彼の柔らかい優しい言葉のチョイスや使い方も、まさにヨカゼ。
そしてそれをまとめあげる動画編集やアニメーションなどの制作は、MINDHACKのシナリオを担当している「紅狐」さん。最近では「DON'T SAY YES」や「TO:NORTH」などのショートゲームで話題にもなっていますね。素晴らしいです。
ヨカゼって、こんな感じでヨカゼに集まってくれてるクリエイター自身でいろんなものを作り上げていくような感じになっていて、これって本当にすごく素晴らしいなぁ、、って思います。すごく大変ではあるけど・・!それによって「ヨカゼ」の持つ雰囲気や世界観などがしっかりと軸がブレず作ってイケてるのかなと思っています。皆様いつも本当にありがとうございます・・!
ヨカゼ話
そういえばどうでもいいヨカゼ話。
「ヨカゼ」は最初、僕とhako 生活くん、そしておづみかんくん、nakajimaさんの4人で立ち上げたんですね。で、名前どうしようかって話してて。最初にhakoくんが「Yokaze」って名前を提案してくれたんかな、確か。んで4人で通話会議したんですが、実は僕はイメージとしてはあってるんだけど、名前はもう少し柔らかな感じがいいかなって思ってたんですね。Yokazeは「Z」が入るからちょっと、、って。たぶん僕一人だけがそんな感じで駄々こねてて、あとの3人は「Yokaze」でいいのではって。たしかめっちゃその時いっぱい名前のアイデア出してお話してたんですけど、どれもしっくりこず。。ただ最後「ヨカゼ」っていうカタカナを見て、あ、これならいいのかも?って思い始めて。けっこう長いことお話してたんですが、最終的にカタカナのヨカゼになったんです。まあ僕がひとりでうだうだ言ってただけなんだけど・・。いまではヨカゼにしてよかったなーって思いますー。コンセプトをイメージしやすいしね。まあどうでもいい話ですが・・思い出したので・・
締め
まあそれはよいとして。
あとは2023年はイベントも頑張ったなーと思います。
正月明けに東京ゲームダンジョンに出たのを皮切りに、2月頭の台北ゲームショウ、春にもいくつか、そして夏はBitsummit!相変わらず暑かった・・・5月くらいにしてくれ・・。そして、同じく夏にははじめてのヨーロッパ遠征であるGamescomにも出展!nakajimaさんと、なぜかハフハフ・おでーん氏に遠征してもらいました。あと夏は横浜ゲームダンジョンも行ったな。秋は東京ゲームショウね。そして晩秋のデジゲー博。なんかすごいいっぱいイベント出た気がするな。
あと昨年は登壇系イベントもいくつか。春に福岡で少し喋らせてもらったり、12月にはIDCというカンファレンスも。
まあ昨年はほんといろいろ忙しかったけど、充実の1年でした・・!
なんかまだまだいろいろ振り返りたいことあるけど、思い出したら追記しよ。
あ、ただ、個人的には11月から長期の痛風発作に苦しんでいた(いまもまだ治りきってない)ので、そこがちょっと改善しないとですね。。身体は大事ですね。。身体痛いとなんもできん!!みなさまお気をつけて・・。