コーヒーの味の違いは酸味から | コーヒーを始める(2)
東京に引っ越してきてもうすぐ1年半。同僚に近くで美味しいコーヒー屋さんはないかと聞かれた時に答えられなかった。正確には、自分では行ったことはないが有名な少し遠くのコーヒー屋を答えるにとどまった。これが悔しかった。聞かれて答えられなかったあと、ネットで検索したら歩いて5分ぐらいのところに少し有名なコーヒー屋があることを知り、実際に行ってみた。ただそのコーヒーの美味しさが私には分からなかった。コーヒーの美味しい不味いの基準がわからなかったからだ。
コーヒーの入れ方なんてエスプレッソとハンドドリップしか知らなかったし、豆の種類があるのはなんとなく知ってたけど、それぞれの豆にどのような特徴があるかなんて考えたこともなかった。ベローチェが一番安い、ドトールが次に安い、その次にエクセルシオール、タリーズ、スタバ、椿屋珈琲、ぐらいにしか思っていなかった。
その後、職場の近くにコーヒー屋が何件かあるのを思い出し、いくつか回ってみることにした。リトルナップコーヒースタンド、スイッチコーヒー、フグレン。良いとされているコーヒーは高い。一杯450円する。ドトールで呪文のように「店内でアイスコーヒーのSサイズをお願いします」と唱えて224円を払ってきた私からすると2倍以上の値段だし、このご時世テイクアウトで飲むので場所代は含まれておらず純粋なコーヒーの値段だ。
ただ、飲むうちにフルーティーな味でおすすめされている「エチオピア」が美味しいというか、今まで飲んできたコーヒーとは明らかにテイストが異なる。もちろん冷めて飲み切るころには匂いに慣れてしまって味の違いは分からなくなってくるけど、それでも最初のひとくち〜2分ぐらいの間は違いが分かった。
これかもしれない、と思い、さっそくTHE COFFEESHOPでエチオピアの豆を買う。初めてのスペシャリティコーヒーの豆。100gで918円。100gでひとつ捺され、1kg買うと埋まるスタンプカードをもらった。
スペシャリティコーヒーの豆はいい値段するが、お店のドリップコーヒー2杯分だと思うとお得な気がしてくるから不思議。実際12gで1杯だから8杯分とすると1杯あたり110円で、缶コーヒーを自販機で買ったのと同じ値段で飲めるので、こんなにお得なことはない。
まだ焙煎から2日しか経ってない豆だったので、フレッシュな美味しさを感じられた。お店でエチオピアを飲んだときと同じレモンティーのような爽やかな酸味。
今まで意識せずに飲んできたコーヒーの味 = ブラジルっぽい味?との対比でエチオピアの浅煎りを飲むと、明確な味の違いを感じられるので楽しい。ここからもっとコーヒーにハマった。