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スタンフォード式 人生デザイン講座

 デザイン思考を使って、キャリアを見つめ直す本。自分の人生を歩む中で、自分の理想を実現するために、どのようにキャリアを描いていくかを手伝ってくれます。仕事についての考え方が代わります。就職活動をする学生、キャリアに思い悩む社会人におすすめ。

作者

ビル バーネット
  スタンフォード大学にてプロダクトデザインの学士号と修士号を取得、アップル社のパワーブック、ハズブロ社の『スター・ウォーズ』アクションフィギュアのデザインなどにて賞を受賞。スタンフォード大学では、ビジネスリーダーや政策立案者にデザイン思考を教授。

デイヴ エヴァンス
  スタンフォード大学デザイン・プログラム講師、マネジメント・コンサルタント、同大学ライフデザイン・ラボの共同創設者。アップルでは、プロダクトマーケティングを率いるほか、レーザー印刷プロジェクトに従事し広める。

本の内容

デザイン思考を使って、キャリアを考え直すアイデアが詰まっています。本の中には、自分の思考を拡げたり、自分を理解するためのワークがあります。デザイン思考でキャリアを考えるには、下記のプロセスを大切にします。

 ・好奇心
 ・行動主義
 ・視点の転換
 ・認識
 ・過激なコラボレーション


 「答えは一つしかない」という思い込みに捉えられていないでしょうか。人間の思考は、答えが一つしかないと考えると、それしかないという考えに囚われ、選択肢の幅狭まります。デザイン思考では、まずは、「質よりも量を重視」します。それは、できるか、できないかは関係なく、まずは、選択肢の数を増やします。突拍子もないアイデアも大歓迎、とにかくアイデアの量を作り出しすことが大切です。
 出てきたアイデアを自分の好奇心がそそるものに絞り出し、「プロトタイプ」を作ります。プロトタイプは、完璧なアイデアを実現するのではなく、行動できるだけの大まかな計画を作ります。この行動という点がとても大切です。まずは、行動して、その中で修正を加えること。その過程を繰り返すことで、より良いものに作り上げます。
 計画を作り上げる段階や行動をする時には、コラボレーションを行います。自分1人では、自分からの視点からしか物事を見ることができません。そこで、人との関わり合いで、新しい視点を得たり、チームで行動して、目標を実現していきます。

感想


仕事をすることについて理解するために、とても重要な本です。当たり前のことですが、仕事とは、単に収入を得るためだけのものではありません。仕事をしている時間は、人生の時間の長い時間を占めるようになります。それは、人生の一部です。その大切な時間を、どのようなものにしたいかは、幸福な人生を生きる上でとても大切です。
 キャリアを形成する上で、しばしば悩んでしまうのは、自分の価値観が仕事と合わないことが挙げられます。大切な自分の人生の時間を使って、一体何をしてきたのか。収入だけでは、私たちを満足させることはできません。自分一体何をしたいのか、どのような人間になりたいのか、どのような形で人のために役に立ちたいのか。このような問いに応えることが、仕事をすることだと思います。
 デザイン思考では、「答えが一つしかない」という発想がありません。そして、キャリア形成は、「無限ゲーム」です。それは、勝敗のない永遠に続くゲームです。どこかの有名企業に就職したら正解、収入がおおけれ勝ち。そんな単純な問題ではありません。いつまでも続く問いであり、「ゲーム」なのです。
 これから就職しようとする人、現在就職しているけど、キャリアに思い悩んで知る人。人生を真剣に生きたいと考えている人におすすめです。

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