バヌアツで「リサイクル」を広めたい(JICA海外協力隊活動記vol.1)
皆さんこんにちは。Masashiです。
本日もお越しいただきありがとうございます!
JICA海外協力隊としてバヌアツに来てから3か月。
「ゴミ分別習慣化」と「リサイクル促進」を目指して日々奮闘中です。
今回は私が関わっているゴミ問題について
現状とこれから行おうとしていることを書きます。
バヌアツのゴミ問題の現状
最終処分場の容量不足
首都ポートビラがあるエファテ島に最終処分場(埋立地)がありますが、
キャパシティーが追いついておらず、ゴミが溢れている状態です。
バヌアツ全体で人口増加傾向にあり、
これからもゴミ排出量が増える見込みです。
資源ごみで生計を立てる人もいる
(この現実の受け取り方は様々だと思いますが)
資源ごみを集めてリサイクル私企業に販売することで
生計を立てている方が一定数いらっしゃいます。
メタル系(特に「鉄」や「銅」)は高く売れます。
また私たちの身近なものでいえば「アルミ缶」です。
こちらをかき集めて販売することで生計を立てている方がいます。
その他、ビール瓶を集めて売る方もいらっしゃいます。
実際に「ビール瓶を売ってみた」レビューは下記よりご覧ください。
リサイクルされる資源ごみ、捨てられる資源ごみ
バヌアツでは「資源ごみ」は大きく分けて2種類の分かれます。
①・・メタル
②・・プラスチック
①は、高く買い取ってもらえる資源ごみ(鉄・銅・アルミニウム)
リサイクル後は製品の原料として使いやすい。
②は、逆にリサイクルすることで費用負担が大きくなる資源ごみ
(ペットボトル)
また、分別する際に区別がしにくい。
(下記動画参考)
従って、リサイクルする場合は「①」のみ。
「②」は特にメリットはなく、埋立地に放置されているのが現状です。
これからチャレンジすること
ゴールは「リサイクル率を上げる」ことですが、
この目標を達成するために2つのことを行う予定です。
①リサイクルハブ新設
リサイクルの「一時保管場所」を作ります。
資源ごみを一時的に保管し、ある程度の量が集まったら
リサイクル会社に引き渡します。
施設を作ることで、リサイクルできることをアピールするつもりです。
②資源ごみ収集サービスの導入
資源ごみも定期的な回収サービスを導入することを検討中です。
現在の収集サービスは「燃えるゴミ」のみ回収しています。
そのため現状多くの方は、資源ごみを燃えるゴミと一緒に出しています。
収集サービスを導入して住民の「利便性」を追及することが一つの解決策だと考えています。
課題を端的に言うと「資源ごみを集める人がいない」ということです。
これは費用的な面でどうしても手を付けれないところがあります。
住民の利便性と、事業者の費用面の課題も克服して
リサイクルを推進していくことになります。
上手くいくかどうかはわかりませんが、
自分にできることを少しずつやっていきたいと思います。
投稿の詳細について
なお今回の投稿は「(*1)活動報告書」の一部を抜粋して執筆しました。
報告書は(*2)JICA訓練所とJICA地球ひろば(市ヶ谷)で閲覧可能です。
(*1)活動報告書
JICA海外協力隊の隊員は定期的に報告書の提出が求められています。
これは、自分の活動状況を振り返ることや、
多くの方にJICA海外協力隊の活動を知ってもらうことを目的に
報告書を作成し、原則公開されています。
もし今回の記事で興味を持たれた方は、是非「活動報告書」もご覧ください。
(*2)JICA訓練所
福島県二本松市、および長野県駒ケ根市にあります。
派遣前訓練期間中のみ閲覧可能です。
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