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ラウリ・クースクを探して

先日、mahiroさんと久しぶりにお話ししたときに、面白かったと聞いたこの本、『ラウリー・クースクを探して(宮内悠介 著)』を読みました。

書籍の帯画像にあるように直木賞(170回:記事執筆時で言うと、1つ前の回)にノミネートされたこの本。

一言でいうと、「あれ、これ伝記なのか(本当に存在する人を小説にしたのか)」と思わせてくれるようなリアル感の強い、読んでいて引き込まれる小説でした。

ソ連崩壊直前、バルト三国のエストニアが舞台となります。主人公のラウリは親が持ってきてくれたパソコンをもとに自分の才能を開花させていきます。そこで出会った友人とともに、独立かソ連とともに行くかという時代の流れに翻弄されていきます。

後半は、デジタルガバメントで有名なエストニアの源泉など、すごく取材をしたり、情報を考えて紡いでいく流れで、どこまでが本当の話で、どこからが小説なのかわからない部分が増えていきリアリティが増していきます

個人的に、面白かったのは、国とは何なのか。というところ。幕末好き、坂本龍馬好きの自分としては、なかなか面白い話題です。幕末小説、漫画のように改革にかかわることはないのですが、変わっていく世界の中でどのように、主人公が歩む人生をどのようにすぎていくのか、それを一人の記者が取材を進めていく形で進んでいきます。

国とは何か?皆さんはどう思いますか?

自分の好きなダイの大冒険では、こう答えられています。

今どきのような実に面白い答えが出てきます。気になる人はぜひ読んでみてください。


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