仏教に学ぶ生き方、考え方「永代経とはいったい何なのか?」
本日の午後に、四年ぶりの「永代経法要」が勤まります。
それに向けてコツコツと準備をしてきましたが、もう準備も終わり少し時間ができたので直前ですが「投稿」します。
永代経法要を聞くことはあると思いますが、一体「どういうもの」なのでしょう?
またお寺から「永代経法要が勤まりますので、ご懇志をお願いします」と言われたらどう考えればいいのでしょう?
意味があまり良くわからないまま、「言われるままに納めている」方もお見えになるかもしれません。
でもお寺にとって、永代経法要は「大事」であり「ありがたいもの」なのです。
よく永代経と聞くと「永代に渡って供養してもらえる」というふうに考える方がお見えになります。
でも本来はもっと違う意味があります。
もちろん、亡くなられた方のご供養も大切なことだと思います。
永代経法要ではご位牌を並べて、永代経懇志名簿に記名させていただき、懇志の御札を本堂に貼らせていただき、三年間掲示をさせていただきます。
でも本来の永代経は「これからも仏教の教えが続いていきますように」という願いが込められているのです。
そのためにいただいたご懇志はすべて「お寺の維持管理」に充てられます。
お寺で使う仏具は特注品が多く、値段もびっくりするくらいなのです。
それを維持管理するためには、多くの浄財が必要になります。
でもそれを直していただいたり新調したりできるのは、永代経のご懇志があるからであり、それは将来に渡って皆さんの「子や孫」に布施をすることにもなります。
今後も永きに渡って「仏教の教えで救われ、苦しみや悲しみを癒せる」ようにお勤めするのが永代経法要ということになります。
私たちが故人を弔うことは、実は私たちが「生きている間」しかできないのです。
もう少し先の未来には、今度が私たちが「弔われる立場」になる。
この世は川の流れのように諸行無常であるということを永代経法要は教えてくれているのではと感じております。
☆今日の一句☆
永代に
教えがみんなを
守ってる