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ほとけさまのおしえ「師走」

 今日で十一月も終わり、明日からはいよいよ「師走」が始まります。

 いつもながら一年の経つのは早いものだなと感じ、同時に「あと何回繰り返すことができるのか」と想いをいたしております。

 「光陰矢の如し」とは申しますが、ほとんどの方はこの心持ちを感じてらっしゃるのではないでしょうか?

 赤信号で待つ「数十秒」や、踏切に止められる「数分」はとても長く感じるのに、「一年」は早く感じるなんて不思議なものです。

 この時期にいつも想うことは、時間というものは、「心の有り様そのもの」なのではないかということです。

 当たり前ですが人間は「今このとき」にしか生きることができません。

 過去や未来に想いを馳せることはできても、想いを馳せることは「今このとき」しかできないのです。

 でも今このときを、今このときのために使っている人は「ほとんど」おられないのではないでしょうか?

 それどころか、今このときを過去を悔やんだり、未来を羨んだりすることに使い続けてはいないでしょうか?

 「明日になれば」、「来週になれば」、「来年になれば」と大切なこのときを使っては「算段」している。

 その結果、「一年は早いな〜」という感想になるのではと思い始めております。

 今このときに意識を向け、感覚を研ぎ澄ましていく。

 それは「いつでもどこでも」できる心の修行ではないかと思っております。


☆今日の一句☆

 今ここに
    生かされ時間を
          与えられ

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