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ほとけさまのおしえ「晒(さら)す」

 太平洋側のこの地域にも徐々に寒風が吹いてきました。

 そんな中、朝から「手洗い洗濯」をして冷水に素手を晒し、洗濯物を物干し竿に「晒して」きました。

 手の感覚がなくなるほどの冷水であっても、毎日行うと意識が「こんなものか」と、苦になるようなことはなくなりました。

 お釈迦様は身にまとう「布一枚」で修行に励まれました。

 夏の太陽や茨(いばら)のトゲ、灼熱の大地に「身体ごと」晒して過ごされたのです。

 今でも修行僧は、雪の中でも裸足に「藁草鞋」(わらぞうり)のみで、「托鉢」に向かわれるそうです。

 逆に寒いからと「足袋」など履くとそれが濡れて凍りつき、かえって「凍傷」になるそうです。

 つまり晒すことで「余計なトラブル」に巻き込まれることを防いでいるわけですね。

 何枚も重ねて身にまとい、しっかりと己を守ろうとしても、結局は「ほつれた糸」がどんどん解けるようにして、「人目に晒される」事になるのではないでしょうか?

 昨今の不祥事を目の当たりにすると、自ら「晒すこと」の大切さを実感するのです。

 そして「お坊さん」でもあり「凡夫」でもある私が何を考えどのように過ごしているのかを、この「note」に包み隠さず「晒して」いければいいなと思っております。


☆今日の一句☆

 晒したら
    気分晴ばれ
        前向ける

 

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