仏教に学ぶ生き方、考え方「朝の目覚めに想うこと」
人間の身体は沢山の「細胞」からできています。
細胞の研究をされている学者の皆さんによると、身体を構成する細胞は思ったより「早く」入れ替わるそうです。
例えば白血球だと「三日〜五日程度」、皮膚細胞は「一ヶ月程度」で新しくなるそうです。
つまり一週間後には白血球はすべて入れ替わっていて、一ヶ月後には皮膚細胞は「別物」になっているのです。
仏教に「諸法無我」という言葉がありますが、科学的にもそれは「証明」されていることになります。
もともと実体がないものを、あるように感じているところに様々な「苦しみ」が生じることになります。
朝起きたとき、昨日と違った「新しい」自分になっていると思う人はほとんどいないでしょう。
そして昨日起こったことを思い出して憂いていては、何か「勿体ない」気持ちになります。
実体がない我であれば、今この時を今日「ご縁」をいただいた細胞と一緒に「伸びやかに」過ごしたいものです。
そしてどんな一日であっても、今日は「今日でしかない」と感じていたいと思っています。
☆今日の一句☆
目覚めゆく
今日の細胞
朝が来た