ほとけさまのおしえ「お盆と地震と酷暑と台風」
先ほど精霊送りが終わり、今年のお盆も静かに終わりました。
今年はこのお盆の時期に、いつになく「様々なこと」が一度に起こったのではないかと思います。
日向灘沖の地震からの「南海トラフ巨大地震注意情報」、そして連続日数を更新した「酷暑」、そして今回の「台風の襲来」と災害について改めてどう向き合っていくのかを突きつけられた気持ちです。
そして災害に限らず、物事は立て続けに起こることがよくあります。
家族内でもお父さんが病気になったと思ったら、子どもが怪我をして、その上おばあちゃんが詐欺にあった!などというふうに後から思い起こして、「あの夏は大変だったな」と思うときはあるものです。
そんなとき、「これは何かの祟りなのかな、、、」と心が揺れるときも多いと思います。
でも考えてみれば人生というものは「常に何かが起こり続けている」とも言えるのではないてしょうか?
そしてそれがたまたま悪いことだったり、大きなことだったりすると「不安に苛まれたり」するのです。
そんな人々の様子を親鸞聖人は「海に浮かぶ人たち」に例えられました。
そして人生を「渡っていくことが難しい海のようなものだ」と言われたのです。
海に浮かんでいると、何度も波に呑まれそうになります。
そのたびに口を開けてなんとか息をしてホッとしていても、また次の波にさらわれそうになる。
そしてそれはほとりがなく、「果てしなく続く」と言われたのです。
そんな波の上を渡っていくには、浮かぼうとするのてはなく、「大きな船」に乗ったほうが安心ですよね?
波をきって揺れを物ともせずに進んでいけるような大きな船、これが阿弥陀如来様の「願いの光」であり、「安心が決まるひとときだ」と説かれました。
今年のお盆もたくさん汗をかき、喉が枯れるほどお唱えをし、たくさんの方とお話をさせていただきました。
初盆を迎え、家族を亡くされ悲しみの中にあっても、皆さんの心に安心とほとけさまのご縁を感じていただけていたら、ありがたいなと思っております。
☆今日の一句☆
難度海
災い超えて
進む舟