仏教に学ぶ生き方、考え方「他人に勧めるということ」

 仏教に限らず、宗教全般に「布教活動」「伝道活動」というものが存在します。

 これは人に「この宗教のよさ」を伝え勧めるものですが、最近は半ば強制されたり、ノルマがあったりすることもあるとかないとか。

 我が真宗ではありがたいことにそういう「数字上の目標」なり「縛り」はありません。

 では布教活動をしなくてもいいのかというと、「そうでもない」と思うのです。

 それはなぜなのか考えてみました。

 まず、全ての皆さんの心の中には、安心して過ごしたい、不安や怒りを収めたいという「欲求」はあると思います。

 幸せになんかなりたくないと思う人はいないでしょう。

 なのでどのように考えれば「幸せになれるのか」を試行錯誤するわけです。

 いい学校に入学し、いい会社に採用され、いい相手と結婚し、と「幸せの青写真」を描きます。

 ところがそれが叶ったからといって幸せになれるのかというとそうでもありません。

 また叶わなかったからといって不幸でもないはずです。

 ということは自分の今の状況を「どう考え、どう捉えるか」で幸せの基準は「全く」変わってくるのではないでしょうか?

 そしてそれを教えてくれるのが、「宗教」ではないかと思うのです。

 なので、「こう考えたら心が軽くなります」ということが実感を伴って紹介できればいいのかなと思っています。

 ここで大切なのは、自分もそういう考えで「救われているか」どうかと自問することだと思います。

 自分が「いい」と思う考えを人にも勧めて「共に幸せになっていく」、これこそ布教の核心だと思っています。


☆今日の一句☆

 幸せは
   共に感じて
       なおうれし


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