仏教に学ぶ生き方、考え方「今更ですが卯年のお話です」
皆さん、今更ですが今年は「卯年」ですね。
兎というと「跳ねる」というイメージから「飛躍の年」と験を担ぐ人が多いですが、仏教の説話でも兎が出てくるお話があります。
昔インドに「狐と猿と兎」が住んでいました。
そこに「痩せ衰えた老人」が通ると、狐は川から魚を、猿は木ノ実を採ってきて老人に捧げます。
ところが兎は何も捧げられないので、なんと「自分の身体を焼いて」捧げたのです。
でもその老人は実は「帝釈天の化身」であり、その行いを讃えて「兎を月に上げ奉った」というお話です。
このお話、とても素晴らしいと思います。
でも「自分の身体を捧げる」までするのはいかがなものかと思いますよね?
でもこれはあくまで説話であり、「方便も含まれている」と解釈すると、その「忘己利他」(もうこりた)の心意気だけは持っていたいものです。
でもなかなか難しい時には、「人のことを考えるひととき」を、一日の中の「少しの時間」でもいいので持ってみてはいかがでしょうか?
☆今日の一句☆
もう懲りた
そなこと言わず
忘己利他
(※警報級のダジャレが日本列島を覆っております。早めの避難をしてください)