ほとけさまのおしえ「いい人」
「人からもらおうとせず、与える人になりなさい。」
布施を重んじる仏教では「利他」は素晴らしいことであり、心がけることで「よりよい人生」が訪れるとされております。
そして「優しく朗らかで、周りの人を温かい気持ちにさせる人」が重宝されます。
所謂「いい人」が求められる場面も多くなるのではないでしょうか?
でもその反面、いい人は「疲れ」ますよね?
それはなぜでしょう?
本来の自分ではないことをしているから疲れるのでしょうか?
例えば良いことをしても感謝されなかったら「悲しみや怒り」に変わるでしょう。
またどういう反応が返ってくるか「心配」になるかもしれません。
そんな心の動きが「積もり積もって」疲れになるのでは?と感じております。
実は布施には、「心がける事」があると教えられております。
それはそのことを努めて「すぐに忘れる」ということです。
誰が布施をしたか、誰に布施をしたか、何を布施したか?
その三つを努めて忘れ、「サラリと流す」のです。
布施を「功徳を積む行為」としてではなく、自然にできるように心がける。
そうすれば疲れることも拘ることもなく、ゆったりと利他を実践していけるのではないでしょうか。
☆今日の一句☆
いい人を
忘れ流して
布施しよう